離岸流

 昨日、おじいさんとお孫さんが、海水浴場で亡くなったと言うニュースをテレビで見た。確か新潟県の海水浴場だったと思う。この種の多くのニュースで耳にするのは「沖に流されて」と言うフレーズだ。瀬戸内海で育ち、夏休みには40日ほど海で過ごした経験から、この「沖に流されて」と追うフレーズは正直分からない。
 海辺の子のほとんどは、いくらでも海の上にとどまっておける方法を知っている。上を向いて静かに寝ていれば体力の消耗を防げる。いざ陸(おが)に帰れないとなればそうして助けを待つだろう。慌てなければ試したことはないが、夏の海なら1時間や2時間は出来ると思う。
 同じことを他の海でもすればいいのだが、それでもなお亡くなる方が出るのは恐らく「離岸流」のせいだろう。事故の起きた場所からすると今回のように日本海とか太平洋とかに面しているところが多いような印象を受ける。瀬戸内海みたいなまるで湖のようなところで「沖に流されて」と言う風なニュースにはあまり接しない。確かに、離岸流に気をつけろと言う風な言い伝えもこの辺りには残っていない。
 また今回のニュース画面を見て思ったことは、海水浴場に打ち寄せていた波は、瀬戸内海では大きな波に当たる高さだ。うねりがこれまた大きくて、瀬戸内海であのような波が打ち寄せるのは、台風が近づいた時くらいだ。たしかに子供心に大きな波を楽しんではいたが、「見渡す限り海」の浜辺で海につかる勇気はなかったと思う。
 大洋に慣れている人たちにとっては恐怖の対象にはなりえないのかもしれないが、瀬戸内の人間だとためらう並の大きさだ。
 恐らく慣れ親しんだ故郷の海に、お孫さんを連れて行き、幸せ体験を積み増すつもりだったのだろうが、あまりにも大きな代償に恐怖の底に沈んだのではないだろうか。
 ところ変われば・・・と言われるが、この歳になると、ところ変わらずとも怖いものは怖い。

 


俳優の松尾貴史が16日にツイッターで、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点があった自民党萩生田光一政調会長を「ど壺ですね」と皮肉った。
萩生田氏が7月の参院選中にタレントの生稲晃子氏を連れて東京・八王子市内の教団関連施設を訪ね、生稲氏の支援を要請していたと報じた「デイリー新潮」の記事をツイッターに添付。この報道で、萩生田氏と教団の関係がさらに印象づけられた格好で、松尾は「ど壺ですね」とツイートした。
このツイートにフォロワーからは「良い表現です」と絵文字付きで称賛され、3000件超の「いいね」もついている(16日午後3時現在)。

 

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