義務

 ついに小さな教会にも迫ってきた。コロナの感染者が急増の余波を受けて、教会のミサが当分中止になった。玉野市の感染は、1日数人に収まっているが、信者の年齢が高いこともあって、神父様が心配されてのことだろう。
 昨日中止の連絡があったのだが、伏線はずいぶん前からあった。説教の時に、気を付けてくださいとか、無理をしてミサに預からなくていいとか、家でも祈れるとか、閉鎖の意向を感じさせる言葉はたくさん出ていた。ところが熱心な信者さん、ついでにミサしか楽しみがない信者さん、ほかにコミュニティーを持たない信者さんにとっては唯一の楽しい場でもある。コロナの感染リスクよりも何倍も価値ある時間と空間なのだ。だから神父様の意向を感じながらも、誰もがミサを取りやめようとは言わなかったし、言えなかった。
 僕は連絡を受けただけだからどのような過程を経てミサの取りやめが決まったのかわからないが、信者がやっと受け入れたのか、神父様が言いにくいことをついに口に出されたかだと思う。
 ああ、これで僕は完全に行き場を失った。熱心で、教会がすべてで孤独な僕は何をしてこの窮屈な日々を過ごせばいいのだろうか。
 いやいや僕には微力ながらやるべきことがある。下記の記事のように、日本が自民党とか、維新とかという、まるで習近平と同じようなことをもくろんでいる奴らの好き放題にされる姿を味わななくて済むような啓蒙だ。いい目をして逃げ切れる僕らより上の世代の人間の義務だと思う。
 年金で暮らすことができる最後の世代には、次世代の人間がせめて自由だけでも謳歌できる世を残す義務がある。

聖職者に愛国義務=強まる宗教「中国化」―習政権
【北京時事】中国で宗教聖職者に「祖国への熱愛」を義務付ける新たな規則が施行された。規則は、習近平政権が掲げる「宗教の中国化の堅持」を改めて要求。共産党による宗教統制がさらに鮮明になり、イスラム教徒の少数民族ウイグル族や政府非公認のキリスト教会などへの迫害が一層強まりそうだ。
 1日に施行された宗教聖職者に関する規則は「聖職者は、共産党の指導や社会主義制度を支持しなければならない」と明記した。聖職者が「宗教の中国化を進める役割を果たす」ことも求めた。
 習政権は、宗教団体が外国の組織やテロ集団と関わることを警戒してきた。これを反映した形で、規則は「宗教的過激思想や外国勢力の侵入への抵抗」を聖職者の義務に挙げた。
 さらに、聖職者の禁止行為として「過激主義の宣伝や支援」「テロ活動」などを列挙。違反すると、刑事責任が問われることもあると記した。政府の宗教関連部門に対しては聖職者の個人情報に関するデータベースの構築を行うよう規定した。
 一方、聖職者の養成学校に関する規則でも「中国化」教育を行うことを強調。9月に施行されるこの規則は、習氏の指導思想に関する教育の実施を義務付けており、宗教の「中国化」が一段と徹底されることになる。 

 

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