方向転換

 正月休みと、今度の連休に挟まれたせいだと思うが、今日、かなりの漢方薬を作った。そのせいで午後4時あたりから急激にしんどくなって、いつもの舌下で溶かす漢方薬でドーピングしたのだが、その後二人分くらい作ったらまたしんどくなってきた。
 何かカロリーを補給したくて見まわすと前日関東の方から送られてきたせんべいが目に付いた。小分けにされ1袋に5個くらい種類が違うせんべいが入っているのだが、昨日食べて意外とおいしかったので、それを急いで食べた。意外とと言うのは、僕はせんべいを基本的には食べない。甘党だから、塩辛いものをあえては食べない。だが、せっかく頂いたものだから味を確かめようと昨日食べたのだが、美味しかったのだ。その記憶もあり、漢方薬を作りながら食べた。すると何となくカロリーが補給されたように感じた。体が欲していたのだと思わせるような体調の変化があった。そこで続けて2袋3袋と食べた。結局残っていた3袋をすべて食べたことになる。僕が食べるだろう10年分くらいのせんべいを一気に食べたことになる。
 もち米からできているのだと思うが、新ためてその素材の意味を感じた。かなり高カロリーで、仕事の合間に口にする意味があるのだ。だからこそ多くの人に親しまれているのだと感じた。
 およそ縁遠いものだったが、妻や娘夫婦が好んで口にする理由がわかったような気がする。甘党が過ぎて、そろそろ歯も失いかけそうになるから、方向転換の時期かもしれない。日常のちょっとしたことが切っ掛けで、この歳になっても気づきがあるものだ。