兎の肉

 兎の肉を初めて食べた。ビスケットの上にドロッとした感じで塗られていた。いや置かれていた?いややっぱり塗られていた。別に何で出来ているか教えてもらわなくていいのだが、あえて説明されたから美味しくなくなった。
 その次は何だったか?一品ずつゆっくりと出てくるのだが、僕はそのほとんどを1分か2分で食べてしまうので、ほとんど2時間半待ち続けていただけのような印象だ。運悪く昼食が2時ごろで、それもしっかり食べていたので、5時半に集合した時にはお腹がまだいっぱいで、これから夕食を食べるとなると考えただけで胸が悪くなった。少しでもお腹を減らそうと、夜やるウォーキングを前倒しして4時半ごろ歩いたのだが、寒くて風邪をひきそうになっただけだった。ただし、1分で食べて30分くらい待つを繰り返すうちに、いつもの夕食の時間帯になったので、少なくともお腹が空きだし、出されるものが行ではなく美味しくなった。
 僕はお酒はなくてもいいタイプなのだが、手持無沙汰なので、皆が飲んでいるシャンパンをグラスについでもらった。飲みづらくなく美味しかったので、ちびりちびりとやっていたら、顔が紅潮してきた。嫁に指摘されたから、人が見ただけで分かるくらいだったのだろう。ただ僕が飲んだのはおそらくグラスに1㎝くらいだ。アルコール濃度が13%と教えてくれたから納得がいった。毎日曜日、韓流ドラマを1本100円のジュースみたいな酒を飲みながら見るのを楽しみにしているが、それでアルコール濃度は3%だ。顔が赤くなったはずだ。
 要は食べるにしても飲むにしても僕を接待するなら、低価格の方が喜ばれるのだと思う。説明してもらわなければ想像がつかないような立派なものは不要だ。まるで犬のように飲みこむのだから、もったいない。満腹で食べ始めて、コース料理が終わった時にはお腹が空いていたのだから。.