高級外車の中古に乗っているから、金があるのかないのかわからない。ややこしいやつだ。そんな若い漁師がぽつんと言った。「コロナのせいで魚が安くて困る」と。大都会の規制を横目で見ているこんな田舎で、コロナの被害を口にする人時は珍しい。東京や大阪に会社を持っている人がいれば別だが、そんな金持ちはいない。直接的な影響ではなく間接的な影響を受けているのだろう。
彼の説明によると、岡山の料亭などが高い魚を買ってくれないから、値段が下がってしまったらしい。不謹慎にも僕が高い魚が買えるなどと喜ぶと、彼らが漁協に納める値段は下がっても、消費者が支払う金額は下がらないらしい。それは高級魚の価値を下げるからだ。なんだか内輪の秘密の話を聞いてしまったような気がしたが、ブランドの価値を守らなければならないことはよくわかる。消費者に過度に迎合することはない。
休業補償は東京だけでもらえるのか。県境を越えたらもらえないのか。遠く離れたところのことだからどうでもいいが、汚池がオリンピックに執着して感染者を増やしたことを、もともと都民の金でチャラにしてもらうつもりなのか。こんなことを追求する人間はアホコミの中にはいない。
