手芸店

 2度笑った。
 最初は、千葉に住む姉からの電話。マスクはもう諦めているらしくて、その話ではなかった。電話を受けながら何を言っているのか最初は分からなかったが、要はマスクを作るときのゴムひもがないかというのだ。我が家は手芸店ではないからそのようなものはないことはさすがに姉もわかっているのだが、かの地ではゴムひもが店頭から姿を消しているらしいのだ。マスクを作るためのガーゼも僕の薬局ではなかなか入ってこなくなっているが、まさかゴムひもまでないとはお笑いだ。西日本、特にまだコロナが少ない岡山県だとそのようなことはないかなと思って、そして牛窓だったらかなりの田舎だからそのような騒ぎはないかもと思って電話くれたのだろう。当然僕は、そんなもの腐るほどあるだろうと快く引きうけた。まさか「ゴムひもを送って」に大笑い。
 2発目は電話を置いてからのこと。妻に、姉からゴムひもを送ってほしいと頼まれたのですぐに送ってあげてと頼んだところ、牛窓にも無いと即答された。よくも無いことを知っていたなと思うのだが、そのことは周知の事実らしい。ちょうど広島県から手伝いに来てくれていた薬剤師もいて、広島でも同じだと教えてくれた。ここでまた大笑い。
 自分の友達にはどんな悪いことをしてでも金儲けさせる汚部だから今頃何を企んでいるのだろう。布マスクでだれを儲けさせようとしたのだろう。よくもあんな人間を掃除大臣にしていたものだ。金平糖と汚リンピックのせいでとんでもないことになった。