消毒

 マスクの次は消毒用エタノールか。牛窓は田舎だから都会の後追いだ。人口密度がめちゃくちゃ低いところで、なぜマスクがいるのだろうと思うが、
この消毒用エタノールを買いに来た職業の方の用途もわからない。
 当然ご本人はわかるのだろうが、信心深くない僕には一体神社のどこに必要なのだろうと考えてしまう。もっとも、神主さんも説明しかけてあきら
めたくらいだから、戸惑っているのがわかる。なにでも神社庁?のお達しらしい。
 神社で手が触れるものといえば、手を清めるところの柄杓がある。手を叩いた後、大きな綱を揺らして鈴を鳴らす行為がある。これを何て呼ぶのか
わからない。あとは何か記帳するのかな?そんなものはないか。何分苦しい時の神頼みしかしない僕だから、思い当たるのはこの程度だ。手を洗った
後まだ消毒というのはおかしいし、綱を握った手を消毒というのは何か神様を不潔なもののようにあしらっているようで心苦しいし、記帳のための筆
を消毒では、お参りしている人たちを不潔なもののように扱っているようで心苦しいし。
 たださすがに神主さん。我が家の最後の一本をゲットした。山の上の自然豊かな神社を消毒するくらいなら、汚部の腐敗した神経を消毒したほうが
よさそうだけれど。