やたらえらそうなことを言う通称エライ奴が増えたから、毎日のように不愉快な言葉や言い回しが聞こえてくる。息子が盗人をしても正義面するような奴が電波で顔を出すのだから、その不快さから逃げることは出来ない。もっとも今世紀最大の嘘をついた奴を一国の長に据えているのだから、そもそも倫理が超欠乏した国と言わざるを得ない。  片や小さな集団でもそんな輩が存在する。どこにでもいるものだからこれ又逃げようがないが、近い分不快さもねちねちと伝わってくる。昔はよかったと言えるほど昔を知らないし、昔が良かったなどと懐古趣味でも解決はしない。他国に攻め入り殺戮を尽くしたのだから昔がよいとは言えない。少なくともその頃よりは随分と良くなったはずなのに、どうしてもその頃に帰りたい奴らがいる。何を得るのか、いやきっと美味しいものがあるから帰りたいのだろうが、奪われる一方の庶民はそんなことは御免蒙る。  あることで、どうも最初から違和感があったが、その違和感を広瀬隆が払拭してくれた。最近気象庁がやたら語気を強めて、いやNHKのアナウンサーが語気を強めて「過去に経験がないくらいの・・・」とやっている。最初からかなり違和感があったのだが、広瀬隆曰く「気象庁のその人間に経験がないだけで、数十年前には結構同じレベルかそれ以上の災害を経験している」と言うのだ。あの大げさな言い方は避難を迅速にさせる意図以外に自然災害を大袈裟に見せて、如何にも原発が必要ですという風潮を復活させる為の手段だというのだ。官民揃っていい目をしたい奴らの壮大な仕掛けだと言うのだ。この説明の方が僕にはしっくり来る。  力を持っている奴らは仮面をいくつも持っているから、一見えらそうに見えないことも多い。力のある奴もない奴も、どうも人の上に立って力をふるうことに快感を覚えるらしいから、剛柔織り交ぜて不快の連射だ。心に鋼鉄の鎧を纏っていないとやられてしまう。