常識

 毎日のようにコロナに感染した方からのメールや薬局内での会話がある。もう珍しいものではなく、誰もがいつかは感染するものになってきた。遅かれ早かれ一度はコロナにかかるだろう。できれば若いうちにかかっておいた方がいい。若い方はさすがに軽症で回復も早い。もっとも半数は自覚症状もないと言うのだから。
 今日大阪から来た製薬会社のセールスは2週間前にかかったらしい。50歳前だからまだまだ元気だ。だから一日微熱が出ただけで、後はあまり気にならないくらいのものだったらしい。
 体調に異変を感じたから抗原検査をしたら、陰性だった。ただ出社のために仕方なくPCR検査を受けたらしくて、それでコロナの感染が分かった。なんとなく体調不良を感じたから抗原検査をして、会社にも行く気満々だったのに、PCR検査で陽性判定が出たとたん、どっと疲れが出たらしい。ウイルスより結果のほうが彼にはダメージだったようで、その一瞬で気持ちが萎えたみたいだ。ただ冒頭のようにさすがにまだ若いから、家には閉じ込められたが、症状はいたって軽かったらしい。
 まだコロナに感染したら彼のように落胆するのだ、そんな印象を持ちながら、笑いながら当時のことを教えてくれる姿を見て、みんなが彼のようにやり過ごせるといいなと思わずにはおれなかった。さすがに製薬会社、それも漢方薬の会社のセールスだから漢方薬だけ服用したらしい。病院の先生も敢えてなにもくれなかったみたいだ。誰もがこそっと勝手に治す、風邪と同じに早くなればいいのに。ウイルスも人間社会の常識も

 

岸田内閣支持率遂に29%の危険水域突入。安倍晋三国葬擁護派達の悲惨な未来。竹中平蔵、橋下徹、三浦瑠麗達が怯える無敵の人々。法律と倫理の大切なお話。安冨歩東大教授。一月万冊 - YouTube

 

 

緑の絨毯

 そこは緑の絨毯どころか、緑の茣蓙だった。
 夜間の風の音で眠りにくくなったらいやだと思って、ビールを飲んで寝たおかげで、あまり不安なく朝が迎えられた。同じように風が音を立てて木々を揺らしても、あたりが明るくなってからでは恐怖感が全く違う。
 目が覚めた時間帯には雨は止んでいたので、草抜きには最高のコンディションだ。きっと面白いくらい容易に抜けるはずだ。休日だから運が良かったら、かなりの範囲で草が抜けるはずだ。喜び勇んでドッグランに向かうと、目に入ったのは山際にある狭い方のドッグランが一夜にして緑の絨毯状態になっていたことだ。遠目にはそのように見えたのだが、驚いて近づいてみると、緑の茣蓙状態だった。昨夜からの強風で、山から葉っぱが飛ばされて積もっているのだ。中には小枝も混じっている。
 経験したことがないと言う最近お決まりのフレーズに脅かされていた割には、この程度で今のところ済んでいると、感謝しながら膝まづいて草抜きを始めたが、案の定ほとんど快感に近いくらい簡単に抜ける。生暖かい強い風が絶え間なく吹いてくるが姿勢を低くしての作業だから危険はない。東と西からトタンがはげかけているのか、時折危険な音がする。
 明日の朝までは風もきついだろうからいったい茣蓙の厚さがどれくらいになるのか分からないが、またここで一つ勉強をした。枯れ葉以外にも葉っぱは落ちるのだと。

 

【山本太郎】国葬や東京五輪には好き勝手に税金使って災害対策ヤバすぎない!? #山本太郎 #れいわ新選組 #政治 #山本太郎切り抜き #台風 台風14号,大雨,暴風警報,統一教会,国葬,安倍元首相,税金 - YouTube

 娘とその男性との話を調剤室から聞いていて、涙が出そうになった。どうしてそんなに深刻に考えてしまうの?笑って「ごめん、ぶつけてブロックを壊してしまった」で済むのに。
 入ってくるなり謝っていたが、その意味は僕には全くわからなかった。「〇〇岬にあるのはお宅の家らしいですね。さっき、車をUターンしていてブロックを壊したんです。本当にすみません」と言われて、娘夫婦の家のことだと分かったので、すぐに娘と変わった。
 もう80歳に届いているかもしれない。僕が牛窓に帰ってきたころから、奥さんが僕の薬局をしばしば利用してくれている。家も近くだったから近所づきあいも長い。80歳を過ぎてまだ仕事をしているが、時折痴呆がかかっているのかと思わせる素振りが最近増えた。奥さんはそのことを心配して仕事を辞めさせたいみたいだが、本人はこだわっている。
 そうした方が、仕事で向かったお客さんの家が丁度娘の家の隣だったらしく、車を方向転換したときについブロックを壊したらしい。娘夫婦は家を借りて住んでいるから、謝ってもらう筋合いはない。黙っていれば分からないような場所なのに、ちゃんと報告をしてくれたことだけで十分満足していた。
 ところがその男性は奥さんに付き添われて、豪華そうなブドウのお土産持参で謝りに来た。娘は当然そんなことをしてもらう理由がないから断っていたが、ついには仕方なく受け取った。僕が涙を誘われたのは、入ってきてから帰るまでに、10回では済まない回数「ごめんなさい」を繰り返したことだ。
 自分の子供たちより若い女性に、何度も何度も「ごめんなさい」を繰り返していた。僕だったら、ジョークで謝ることもさせないように持って行くが、娘はまだ若いからそんな芸当は無理なのだろう。
 ほんの少し運動神経が鈍り、ほんの少し技術が劣化し、塀の一部を壊しただけなのに、何回謝らなければならないのだ。人生の最終章で、孫に近いような人間に謝り続ける姿に涙を誘われた。
 実際に娘の持ち家だったら、勝手にこちらが直すだろうが、人様のものだからそこまで権限はない。何度も謝ってくれる姿に娘も気が付いていたみたいだ。「お父さんはあんなに謝ってくれるのは気が重い。涙が出そうになった」と言うと、娘は処方箋調剤をしているからその男性が手術後に飲んでいる薬を知っていて、「きっと薬のせいだと思う。奥さんが「手術後急に人が変わったと言っていた」と教えてくれた。10種類も薬を飲めば、頭はもうろうとして、無気力になるだろう。話のつじつまは合わないのに謝ることだけが出来る。老いか薬か分からないが、わが身を重ねずしては見られない光景に涙を誘われた。

過敏性腸症候群、うつ病のご相談は栄町ヤマト薬局へ

雨具

 珍しいステーキ?雨具?
 モダンな精肉店の肉を食べたおばあさんが、死亡したと言うニュースをテレビで見た。精肉店は60年くらい行ったことがないので、きれいな外観のお店だなと言うのが印象だった。
 そんな僕だから精肉店に並ぶ肉に関しての単語をほとんど知らない。だから焼き肉店に行っても不自由なもので、何の意味か分からないまま「ロース」を連発していた。僕にとっては「普通の肉をください」でしかないのだが。
 ニュースで珍しい肉を食べたおばあさんが亡くなったと言っていたので、どんな肉を食べたんだろうと興味を持った。お店では雨具も売っているから、アウトドア専門の精肉店かと思った。 
 ニュースを見て、実際に何があったのかわからなかったので、ここは薬剤師、知識をみなさんの健康のために蓄積しないといけないので、インターネットで調べてみた。すると、レアステーキはほとんど生に近いステーキ?ユッケも生食?と言うことが分かった。
 英語か何かわからないが精肉店や焼き肉店に行ったら、僕は何が何だか分からないまま買ってしまうだろう。日本語で書いてくれなければ、調理方法も間違う。おばあさんと同じコースをたどることすらある。訳も分からずの知ったかぶりが僕ら前世紀の人間には命取りになる。
 ややこしや、ややこしや!

 

【山本太郎】※全て暴露します。この人達に国を任せた結果..恐ろしい未来が待っているかもしれません。/山本太郎切り抜き - YouTube

 

 

瀬戸焼

 「そんなのは知っとらあ!」と言われそうだが、漢方の注文メールの中でふと疑問に思ったことの回答を頂いたので披露するが、結果的には僕の無知ぶりこそを披露しそうだ。ただし、無知をさらすのは知っているふりよりずいぶんと気が楽なので、僕に抵抗はない。
 メールの文章の中で「瀬戸焼」と言う言葉が出てきた。瀬戸物はしばしば耳にし、実際に使う言葉だが「瀬戸焼」と言うのは初めて聞いた。一瞬間違いかと思ったのだが、正にご当地の方だから敢えてお尋ねしてみた。その回答が以下のメールで、新しい知識を頂き腑に落ちた。ひょっと僕みたいに疑問に思われる方と知識を共有できたらと思い、一部をコピーさせていただいた。
 僕と同世代の方だが、皆さん一つ一つ自分史を持っておられるのだなと感慨深かった。

 

> 瀬戸物と言うのは加藤陶四郎(鎌倉時代)と加藤民吉(江戸時代後期)が
> 陶器と磁器の元祖で陶祖、磁祖と言われていて両名とも瀬戸の土が
> 陶器にも磁器にも良いと言うことで、瀬戸に窯を開きました。
> 瀬戸には陶四郎と民吉を祭った神社がそれぞれあり、お祭りも、春が
> 陶祖祭り、秋が瀬戸物祭りと2つあって2人を祀っています。
> 正式には瀬戸焼と言うのですが、瀬戸焼にもいろんな種類があります。
> それが広がって瀬戸焼を総称して瀬戸物と呼ばれるようになったようです。
>
> 備前焼はすごく味があっていいですね。
> 僕は〇〇〇メーカーにいましたが、会社にいた時に、商品開発の連中に
> 備前焼の雰囲気を持った〇〇〇ができないか、と課題を出して、何人かを
> 備前焼の本場の岡山まで行かせました。
> 備前焼とまでは行きませんが、それっぽい〇〇〇を2年がかりで開発して
> くれました。
> 僕は長い間商品開発の責任者も兼任していたのですが、2年間開発担当者の
> 苦労を見てきただけに出来た時に一番嬉しかった製品です。

統一教会の宗教法人資格剥奪、解散命令巡り自民党の内部が分裂。石破茂&菅義偉はカルト問題で自民党内で権力闘争を仕掛けてきたのか?キーワードは意外にもLGBTQ問題。安冨歩東大教授。一月万冊 - YouTube

 同じような距離でも、東に向かう時は少し緊張する。牛窓から離れるにしたがって、交通量が増え、特に高速道路など、拳銃の玉かと思わせるほどのスピードで追い抜かれていく。安全第一の僕は、ほぼ左車線だからそういった車の直接的な危険はないのだが、巻き添えを食うと言う確率はなくはない。
 同じ高速道路でも西に行くのは少し違う。いつも岡山市倉敷市の間にある早島インターチェンジから上がるが、次第に車が少なくなって尾道辺りまでは快適に走れる。その向こうは僕にとっては新幹線で行くべきところに当たるから、未知の世界だ。
 なんと言っても走りやすいのが、南に行く高速道路。早島インターからどこまで行っても交通量は少なく、緊張度が全く違う。高速道路から降りて下道になっても、普段僕が岡山市内に行くよりももっと道路は空いている。
 だから南のコンサートを探すのだ。のんびりとした町やなぜか関西弁みたいなのが心地よく、長距離を運転してはるばるやって来たのに疲労感がほとんどない。山が低く空が広いのも解放感につながっているのかもしれない。
 そんな町で行われる第九を見つけた。まだチケットの発売は始まっていないみたいだが、なんとしても行ってみたい。なぜか僕の漢方研究会と日にちが重なって、毎年悔しい思いをしていたのだが、研究会のほうが解散して毎日曜日フリーだから、やっと行けることになった。香川県の第九は初めてだから、意地でもチケットを手に入れ南へ下りたい。

 

【LIVE】れいわ新選組 政治的のど自慢大会 広島県•広島!(9月15日17時〜広島PARCO前) - YouTube

N1

 N1とかN2とか言われてすぐにわかる人は少ないと思う。駐車場の番号くらいにしか普通は思いつかない。
 僕は20年くらい前に、ベトナム人通訳の女性から初めてその言葉の意味を教えてもらい、以来主に通訳や、日本語が得意な外国人と話をする中で、親しくなるツールとしてよく使うようになった。
 Nは日本語検定試験のことで、こんな長ったらしい単語を外国の人が使うわけがなくNの一言でそれを表す。
 最近の通訳はN3が多い。N3だとふだんの日常会話は差し支えなく行われるが、ちょっとした専門的な言葉は分からない。僕がベトナム人と知り合った頃はN2がほとんどだったが、訪日ベトナム人が増えたため通訳の需要が増えて、以前ほど優秀な人だけとはいかなくなったみたいだ。以前は外国語大学出身者が多かったが、今は日本食のレストランで働いていたような人まで通訳としてやってくる。
 実は今日紹介する女性もまさに後者の通訳だったが、3年半しばしば僕と話して、めきめき日本語が上達した子だ。この春に帰国して、今でもスマホを駆使して海の向こうから僕の通訳をやってくれているが、その子が今、日本語学校の先生をしているらしい。先日通訳を依頼したときに今授業中と言って断られた。僕はてっきり自分が学生かと思っていたら、なんと先生らしい。担当はN5のクラスだそうだ。N5と言えば、挨拶程度だが、それでも先生と言う肩書の仕事を見つけたのが嬉しかった。
 今まで帰国した通訳達が、ベトナムの人材派遣の会社の通訳となって再来日し、ブラック企業の手先になっているのを見聞きしているから、まっとうな職業についたのが嬉しかった。日本に来ても、いつまでもベトナムの農村部の匂いを身にまとっていて、その純朴さに癒された人だ。
 古き良き時代を求める権利は僕にはないが、ありのままの姿がたまたまそうであった、そんな幸運を僕は20年近く続けてこれた。時代に感謝か、地域に感謝か、いやいやかの地の人々に感謝だ。

正直、あなた達は◯◯できないそれだけ - YouTube