期待

 面白い女性だ。2週間前に不眠の相談を受け、漢方薬を服用していただいた女性がやって来た。当然「どうだった?」と尋ねるが、「漢方薬を飲んだらどれだけ寝れるんだろうと、最初の2日間はワクワクして寝れなかった」らしい。期待のあまり興奮して寝付けなかったというのだ。
 ただしその後はさすがに寝付くまでの時間が短縮され、途中目が覚めるがトイレに行けばすぐのまた眠りにつけるらしい。熟睡できているのか、途中トイレのために目が覚めても、もうそのまま起きてもいいのではないか言うくらい身体が爽快ならしい。
 そして相談に来た理由でもあるのだが、なんでも今は、ある時計をはめて寝ると熟睡していた時間が測定できるらしい。その時間が20分くらい増えたというのだ。その機械に信頼を置いているのだろう、尋ねてきた理由もそれだし、効果の判定もそれだ。
 あまりにも元気そうだから「能登にボランティアに行け」と言うと、その地に旅行に行ったことがあるらしく、いい思い出だった分、心を傷めていた。体調の話はすぐに終わって、そのことをずっと話した。
 その方も僕と同じ瀬戸内海の漁港でそだっているから、自分の故郷とあの光景が重なるのだろう。両親と同じような年齢の方々が多く住む土地だから、やはり住宅を建ててあげて欲しいと言っていた。 
 ご両親は実家を売って岡山市にマンションを買い住んでいるらしいが、快適らしくて、能登の人達にもそんな環境を整えてほしいと言っていた。僕と同年齢かやま前後の方が多いみたいだが、その年齢で今から家を建てるなんてありえない。住めるのはあと数年、ローンは何十年。借りる人も貸す人もいまい。
 アメリカと約束している軍備の増額分のほんの少しで、全員に快適な住居を作ってあげられる。誰も反対などしない。明日は我が身だから。
 体調の情報を頂くときはギャグ交じりだったのに、仕事から離れた話題になると熱がこもった。
 おもしろてやがて悲しき薬局かな。

検察腰抜け、自民は猿芝居 トランプ再選を覚悟せよ! WeN20240120 - YouTube