信頼できる論文で、犬を飼うことがどんな薬や治療より健康に貢献すると言うのを読んでから、薬局の中でも会話に良く挟んだ。体力の衰えや、頭脳の衰えを感じた人には、特に勧めた。
今日備前市から来られた方と話をしていて、ある方が犬を飼ったと教えてくれた。数か月前に、ご主人が奥さんの痴呆を感じ取って相談に来られた時に、犬を飼うことを勧めていた。どうやらそれを実行してくれたみたいだ。僕より少し年上のご夫婦だから、犬を買うことは難しいと思うから、おそらく若い方が家におられるのだと思う。
例えば冷たいものを飲まないでとか、よく歩いてとか、簡単にできることで治療効果を上げることが出来るものはしばしば紹介するが、犬を買い、飼うと言うことはそんなに簡単に出来ることではない。ただ、それを実行してくれたことを聞いて、自分の発言にはかなり気をつけなければならないなと改めて感じた。単なる薬剤師に過ぎなくても、僕の薬局を利用してくれている人は、それなりに僕を頼ってくれているんだと教えられた。僕の口から出る言葉で、少しでも何かが変わるなら、それも良い方に変わるなら、積極的に発言したいが、信憑性だけは担保しなければならない。
あのご夫婦が、備前の海岸をワンちゃんを連れて散歩しているのか。想像するだけで、楽しくなる。保護犬だったら最高なのだが、今度来たら尋ねてみる。
