「病院の傍の薬局で、すごーい 待たされる。2時間くらい用事をしたらまた寄るから、その間に作っといて」と言って処方箋を置いて出て行った。僕の薬局で処方箋調剤を希望される人は、病院の受付で「この処方箋をヤマト薬局にファックスしといて」と、頼んでからおもむろに寄ってくださる人が多いが、別に病院から帰りでなく、翌日でも翌々日でも取りに来れる方は、男性のように直接処方箋を持ってきてくださる。僕も待つと言うことがかなり苦手な人間だから、大勢の患者と一緒に薬が出来るのを待つことはかなりのストレスで、下手をしたら怒りまで覚えるかもしれない。
もう一つ。せっかく処方箋を持ってきてくださっても、ワンちゃんと一緒の方は、薬局の中に入るのをためらう。僕の薬局はワンちゃんと入ってくれても一向にかまわないが、当のご本人が遠慮される。こうした方にはせっかくドングランを作ったのだから、ドッグランで遊びながら薬が出来るのを待っていただけばいい。もちろん使用料など頂かない。１時間でもゆっくりしていただければ、ワンちゃんも患者さんも元気になる。
漢方薬、特に煎じ薬の方も同じ。犬を飼っていたら、死亡率も痴呆になる率も半分以下になると言う研究データが最近発表された。僕の薬局を利用してくださる方が、そうしたワンちゃんの無垢な献身にあずかれることのお役に立てれればうれしいかぎりで、田舎の暇な薬局の特権だ。
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