備前市

 神宮か新宮かしらないが、親類の子がプロ野球の選手らしくて、一緒に写した写真を見せてくれた。体格の良い青年と一緒に写っていた女性は満面の笑みだ。もう20年くらい備前市からやって来るが、そんな話は初めて聞いた。
 プロ野球に全く興味がない僕だから失礼にもその選手の顔も名前も知らなかったから「2軍の選手?」と聞いてしまったが、なんと1軍で活躍しているらしい。とすれば大したもので、女性が自慢するのも当たり前だ。備前市には日本一の山本投手と言うのがいるが、そうしてみると人口数万人の小さな町に二人のプロ野球選手がいることになる。備前焼の町だから人間国宝はいるが、プロ野球選手が二人と言うのは大変な確率だ。
 僕より一回り近く上の女性にとって、何よりの日常のプレゼントでもある。彼のおかげであの年齢でプロ野球を観るきっかけづくりになっているのだから。僕の漢方薬より効きそうだ。
 最近色々な分野で岡山県人の活躍が伝えられる。晴れの国岡山で晴天続きの人生を送ることが出来る人たちが出てきている。本人の努力や幸運が重なっての活躍だろうが、曇天続き、土砂降り続きの人生を余儀なくされている人も多い。そうした人たちにせめてもの日差しが届いてくれればと思う。一人の幸運と100人の不幸が均衡しているのが今の時代だ。

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