脱出

 みなさんからのメールも、季節の変化を喜ぶ内容のものが増えた。ほとんどの方が僕より若い人だから、深刻さはないが、それでも消耗する季節が過ぎ去ろうとしていることへの期待は大きい。僕など消耗を通り越して「夏は生きのびる季節」になってしまっている。僕ら世代から上の方は、夏が危険そのものになっている。
 もう窓を開けて寝ることはできない。寒くて震えながら目が覚める。今までは、Tシャツの上にジャージを羽織り蚊よけのネットをかぶり早朝ドッグランに行き草を抜いていたが、そしてその代償は、失神ししそうになるくらいの脱水と、汗で重たくなるTシャツだったが、今日は3枚重ね着して草取りをしたにもかかわらず、汗をかくこともなかった。おまけに、汗でぬれていたゴム手も、終始サラサラだった。
 夏の間、カレンダーには何の印もついていなかったが、そろそろ印がつき始めた。仕事以外、何もせずに、いかにも空虚な日常からやっと脱出できる。思い出なんかいらない、今が勝負。

NHK 日曜討論 大石あきこ(3)「防衛費を増税で賄うな」 - YouTube