馬が喋る

 「馬が喋る そーんな馬鹿な」
テレビ放送が始まった頃よく見ていた番組だ。馬が人間の言葉を話す。毎週楽しみにしていて、冒頭に書いた歌をよく歌っていた。メロディーまで覚えているからよほど面白かったのだろう。
 「猫が走る そーんな馬鹿な」
 偶然かもしれないが、僕は猫が走っているところを見たことがなかった。だから我が家のプリンが、リビングから台所を抜けて渡り廊下を思いっきり走る姿を見て驚いた。猫でも走るんだと、なんとも間の抜けた感動だが、長い人生で見たこともない光景だから印象が深かったのだろう。
 早いスピードで走る姿は結構格好いい。もっとも近くで見ると顔までもトラのミニチュアみたいだから、走る姿も又同じだ。ああして本来は獲物をとるのかと思ったりする。
 僕が目にしてきた猫はいつもゆっくり歩いている。さもなくばまったりと眠っている。たまに視線が合っても何食わぬ顔で一瞥するだけで、クールなものだ。その先入観猫が、我が家ではよく走る。理由は分からないが、単に広いからだろうか。その姿を見ると、家の中に閉じ込めていることに罪悪感を抱くが、プロ曰く、猫は家の中で満足しているから、外に出さないほうがいいらしい。
 ドッグランみたいに絶対逃げられない空間を作って、放してあげれば喜ぶだろうなと夢想するが、その知恵もお金もない。籠の鳥ならぬ籠の猫に、心が痛む。素人ゆえに。

岸田首相が降参!木原事件のウラに二階俊博と菅義偉。愛人、違法風俗、覚醒剤・・・政治暗闘の生贄として捧げられた木原誠二。安冨歩東大教授。一月万冊 - YouTube