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 日曜日恒例の「出たり入ったり」を朝から繰り返していた。ドッグランの草刈りと枯草の焼却を少しの時間やると、すぐに薬局に戻りクーラーで体の熱を冷まし。郵送の漢方薬を作ってはまたドッグランに向かう。比率で言うと1対2、いや1対3くらいだろうか。そうしないと体の熱が引かなくて、気分が悪くなる。この気分の悪さが正に、熱中症だろう。
 真ん前の体育館では今日何かの大会が催されたみたいだ。朝の8時前から若者が、段ボールにマジックで駐車場と書いて、道行く車にかざしていた。恐らくバレーボール大会でもあったのだろう、8時過ぎには駐車場がいっぱいになっていた。
 11時ころだろうか、薬局で体を冷やしていると、救急車のサイレンが聞こえ、すぐ近所で音が止まった。漢方薬を作っていたからそのこと自体はあまり興味がなかったのだが、ドッグランに向かおうとして外に出ると、正に門から救急車が誰かを運び出すところで、やがてけたたましくサイレンを流しながら、西に向かって走り去った。
 かつてバレーボールをやっていた頃よく使っていた体育館だが、冷房設備などない。嘗てと例えば今日など、恐らく5度くらい気温差があるのではないか。当時でさえ、下手をしたら熱中症になりそうだったのだから、現代ではなおさらだ。
 田舎のスポーツだから中年の方と若者が混合でチームを作ったりしている。いったいどういった人が運ばれていったのか分からないが、熱中症寸前まで経験した僕は薬局では、「1秒で健康から熱中症に変わる」恐怖を啓蒙している。

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