演出

 時間は明らかに止まっている。電話の向こうの甥は、僕の心の中では青年であるはずだが、実際にはもう50歳前か。
 家族の健康について質問を受けたのだが、50歳前だと分かって、にわかにはその事実を受け入れがたかった。なるほど僕がもう70を超えたのだから、数字上は簡単にわかるのだが、記憶が邪魔をする。背の高い青年象しか浮かばないのだ。
 コロナで冠婚葬祭の行き来がなくなったから、実際に時の経過を追認する機会が失われた。儀式嫌いの僕にとっては、コロナ様様なのだが、その影響がまだ十分残っていることに感謝だ。この機会に、その種のシステムが変わってしまえば万々歳だ。
 時間も経費も浮き、心身の疲労も避けられる。八方良しだが、一番いいのは心にもないことを口にしなくていいことだ。口より涙、口より笑顔を僕は信じる。
 その種のお仕事をされている方々には申し訳ないが、僕は何においても演出が苦手。素のまま、ありのままがいい。

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