ドイツ語

 どうして50年前に気が付かなかったのか、初めて残念に思えた。
 NHKの朝の連続ドラマは、植物学者の牧野富太郎についてやっている。俳優が嫌味がないから時々見ているが、今日のドラマの中で、ドイツから取り寄せた本を牧野富太郎が読めなくて、語学が得意な友人に頼むシーンがあった。
 今でもそうなのかどうか知らないが、僕が学生の頃は、薬科大学ではドイツ語が必須だった。僕は当然その授業にもほとんど出ていなくて、ドイツ語などほとんど覚えることが出来なかった。1から10までも数えられないレベルだ。しかし、何がどうなってか知らないが、それでもドイツ語の単位は取れた。薬科大学だからドイツ語で留年はないのが不文律の決まりのように言われていて、確かにそれは事実のようだった。ドイツ語でも留年するが、ドイツ語では留年しない。
 当時は、薬科大学のあらゆる授業に興味はなく、それに費やす時間はなかった。下手なフォークソングを歌ったり、ギャンブル狂でパチンコ屋に通ったり、学生運動をしたり、アルバイトをしたりで、授業などほとんど出ていなかった。
 ただ今もう一度その時間を与えられたら、そのことに感謝して勉強をしたに違いない。どれだけ知識が役に立てるか知ったし、知識に無駄がないことも知った。悲しいかな、せっかくドイツ語を学べるチャンスだったのに、何の興味もわかなかった。僕がお宅信仰なのは、この最たる欠如、モチベーションを彼らは持っているから。自分の能力の多くをそこに集中できる能力を持っている。
 偉人や現代の成功者は、皆オタク。

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