天然記念物

 朝一番に入ってこられたが、2週間に一度決まって漢方薬を取りに来るタイミングとは明らかに違う。そしてその晴れやかな表情で吉報だとすぐにわかった。案の定「何もなかったです」と最高の報告をしてくれた。
 ちょうど3か月前に、不正出血があってから、かかりつけ医、専門医、大学病院と、良くない階段を上がり続け、最終検査から2週間待っていた。その結果が単なるポリープと判明して、3か月にわたる心理的な拷問からやっと解放された。
 僕とほぼ同じ年齢だから、何かの変調はすぐ「癌ではないか?」の行程を経る。検査自体がストレスだが、結果を待つのはもっとストレスだ。もう未練などないから、いっそのことその間を省いてもいいようなものだが、世の常はそこをより深い拷問の時間にすり替える。
 年に一度息子さんに日帰り旅行に連れて行ってもらう。そんな些細なことをよりどころに、静かに暮らしている。善良を絵にかいたような性格で、いつもニコニコしている。これを幸せと言うのだろうと、僕は漢方薬を作りながら、いつも考える。辛かったり苦しかったり痛かったら、あんなに笑顔が続かないだろう。いつもニコニコなどできないだろう。
 そんな人に何かあってほしくはない。何もなく健やかに毎日を過ごしてほしい。そう思わされるくらい柔らかなオーラに包まれている。何をどうすればあのように穏やかに過ごすことが出来るのだろうと、時には探りを入れてみるが、明確な答えは見つからない。持って生まれたものか、大いなるきっかけがあったのか分からないが、とにかくそうした表情が似合っている。ひょっとしたら、穏やかの方が、似合う体を求めて近づいて来たのか。
 時にこうした天然記念物レベルの方がおられる。

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