青色

 これが正真正銘の青色だよと、空が教えてくれているような今日の空の青さだった。青色のペンキで天空を塗りたくったように見える。自然と言うより、人の手が加わったのではないかと言うくらい鮮やか過ぎた。人の手で作り出したかのように、異様なくらい青かった。郵便物を取りに出ただけだったのに、クーラーの中に逃げ込むようなこともせず、しばし見とれた。
 ふとなぜ空がこんなに青いのと、出来れば60年前に浮かんでいればよかった疑問が浮かんだ。当時なら、図書館で、それも都会の図書館で本を探さないと解決できなかったようなことが、瞬時でインターネット上に答えが出てきた。チャットなんとやらなら、もう少し理解しやすいように回答してくれるのかもしれないが、運よく子供に説明するような文章が出てきたので、僕でも理解できた。
 60年前にこの疑問が頭に浮かび、バスに乗って岡山市の県立図書館に出かけ、答えを見つけるような経験を積むことが出来ていたら、僕の人生も違っていたかもしれない。科学に目覚め、科学書を漁り、憧れの科学お宅になれていたかもしれない。ただ残念ながら、当時の僕は学校から帰れば一目散に波止場に行き、釣りをしていただけだ。ほとんどの時間を漁師の真似事で過ごした。
 同じインターネットの説明で、海の青さの理由も教えてもらった。敢えてそう言われて気づいたが「海水は透明」だ。同じように大気がなければ地球も真っ暗らしい。ああ、子育ては出会い探し。塾や学校ではない。やっとわかった。

@stasha1 千の風になって 秋川雅史【スターシャ】【日本大好きロシア人】(cover) - YouTube