古老

 なんだか昔話が始まりそうな出だしだった。「村の古老が教えてくれたんじゃけれど」で始まったから。
 岡山県で言うと中部にあたるところから南部の牛窓に漢方相談に来てくださった。何の話題でそうなったのかそこははっきりしないが、イノシシが牛窓でも出ると言うことを伝えた。牛窓では、ある年を境に急に町中にも現れるようになった。嘗て塩田があった広大な土地が、塩田が撤退してから何十年も手つかずの荒れ地で放置されていた。飛行場の建設予定地にもなったところだからその広さはかなりのものだ。その広大な土地に最近太陽光発電を敷き詰めた。その工事で行き場を失った猪が一気に移動したってことらしい。これがある年を境に始まった出来事だ。
 今では主要県道にも堂々と現れる。古老と言う単語を使われた男性がそのイノシシ問題について、地区の老人の分析を教えてくれた。イノシシはかつて人里には出てこなかったから、餌で苦労してなるべく子供は少なく生んだらしい。ところが人里に降りてからは、人間があたかも養ってくれるが如く餌にありつけるので、子供が多くても育てられるのだそうだ。そのせいでイノシシが増えていると古老が教えてくれたらしい。素人の僕には一理あると思うし、いや二理?三里?四理?五理?説得力に頷いてしまった。
 これでは増えるばかりだとうんざりしていたら、今朝のニュースの一コマで、どこかの鉄道会社と警備会社が獣をとらえて肉として販売していると言うのをやっていた。大手の会社がやることだから信頼がおけて、事業が軌道に乗りかけているらしい。若かったら僕も猟銃の免許を取りたいくらいだ。
 田舎が、夜も安心して歩けなくなるなんて馬鹿みたいだ。人間が一番怖いと思っていたのに、其れよりも「マジ怖い」

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