僕が飛行機に乗れなかった理由、今でもあまり乗りたくない理由はこれと同じだ。
もうエンジンが止まってから２か月にもなるのに、直ったと言う連絡が来ない。それどころか途中経過もない。そして偶然だが、今月の１１日に車検が切れてしまう。どうなってんだろうと思うが、僕にできることはない。
２度、それこそ走行中に急に動かなくなった経験は結構なトラウマになり、今ではちょっとした振動にも敏感になっている。嫁の車を借りて休日には出かけるが、乗り心地はかなり悪く、首や腰にガタが来ている僕には優しい車とは言えない。それでも嫁が貸してくれるから、重宝に使わせてもらっている。
それにしても直らない車があるのが衝撃的で、ありとあらゆる機械への信頼性が一気に喪失した。原発どころの信頼喪失ではない。たかが車なのに直らない恐ろしいのだ。直りそうもないものが直らないのはまだ受容できるが、世界中の道路を何度も埋め尽くしてしまうほどの量の車が生産されてきたのに、直せないものがあると言うことが受け入れられないのだ。
そしてその危惧は、ふだん薬局で使っている調剤機器やパソコンを経由して、今無数に飛び回っている飛行機にまで及ぶ。どうして空中で突如エンジンが止まったりしないの？と素朴に考えてしまう。だから乗らない。だから乗れない。
僕に追い打ちをかけないで！
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