ボロボ

 もう3週間になるのに車が返ってこない。どうせ数日もすると直って返ってくると思ったから、代車もいらないと言っていたが、これでは来週の太鼓のコンサートに4人を連れていけない。事故をした時に一番安全と言われてもう3台乗り継いでいるが、事故どころか普通に走っていただけなのに、動かなくなった。
 本当に運よくと言うか、奇跡的と言うか、走行中に異に変気が付き、何とか空き地にたどり着いたからよかったものだが、そうでなければ交通の妨害をし、憐れみと憤慨の視線を浴びながら道路上で途方に暮れるところだった。
 天下のボルボと信じて30年くらい乗り続けてきたが、意外ともろいものだ。2回目の故障の時は、会社まで乗ってきてください、大丈夫ですからと言われたのに、数百メートル走ったところで止まった。
 修理に出して1週間くらいして、若手の整備士から電話があり、全身全霊で直しますと言われたが、その大げさすぎる表現に違和感を感じたのが現実になった。3週間経っても原因が分からないくらい難しいのだから、当時の言葉はそれを予見していたに違いない。3週間経っても故障の原因が分からないなどと言うことが車の世界であるのだろうか。そのことが不思議でたまらない。
 明日原因が究明されるのか、1週間後か、1か月後か分からないが、そんな車に果たして「直った」と言われた後も乗れるのだろうか。実際に今度の2回目の故障は直ったと言われて僅か1か月後だったのだから。
 子供が社会人になるまで死ねないと思い、ぶつかっても死なない車に乗ることと、落ちたら死ぬ飛行機に乗らないことの二つを守ってきたが、今度の直らない期間で、新しい価値観が少しだけ芽生えた。大きな車で自分を守るより、小さな車で他人を守る、そろそろ価値観を変えてもいいのではないかと・・・
 この3週間妻の軽四を借りて乗っているが、狭い道も込んだスーパーの駐車場も全くストレスにならない。ただ、片側1車線のバイパスでは、緊張する。
 誰も傷つけたくないし、傷つけられたくもない。ほとんどのドライバーが遭遇する惑いの時期に僕も入ってしまった。

この人達の末路は悲惨。竹中平蔵、高市早苗、麻生太郎という自己責任論者。彼らには火あぶりになる可能性がある。自己責任論は安倍事件以降全て危険思想と成り果てた。安冨歩東大教授。一月万冊 - YouTube