僕の薬局は、ご想像通り格式張ってはいない。薬があって、白衣を着ているから薬局には見えるだろうが、話の内容は、世間話が多い。難しいことを言って病気が治るなら言うが、そんな話を求めてやってくる人など一人もいない。
最近よく口にするのが「犬を飼ったら！」だ。ある研究結果で、犬を飼ったら死亡率と痴呆になる率が半減すると言うのを読んでからだ。体験的にも共感できる内容だったので、話のネタとして多用している。
今日やってきたある男性が、開口一番「犬を飼ったよ」と言った。思わず嬉しいと僕は反応したのだが、その後で何が嬉しいのだろうと理由を見失ってしまった。
僕の提案が受け入れられたのが嬉しかったのか、勝手に保護犬だと勘違いして嬉しかったのか、結局今でもわからないままパソコンに向かっている。しかし、反射的にその言葉が出てしまったのだ。
男性は、奥さんの痴呆を心配して数年前に相談に来られ、ずっと僕が推奨している薬を飲ませている。僕は奥さんが痴呆だとは決して思えないのだが、男性はボケていると言う。単なる物忘れだと言っても、心配性から足は洗えない。服用していただいているもは、血管を柔らかくする作用があり、どなたが飲んでもいいから敢えて止めさすことはせず、今では二人して真面目に飲んでいる。
僕も数年その薬を飲んでいるが、モコが亡くなってからもう2年？3年？になる。ワンちゃんの力で食い止めていたものがひょっとしたら加速度を付けて進みだすかもしれない。迷いネコを飼い始めたが、散歩もいらない、スキンシップは怖くてできない、何の恩恵もない。
どう見ても僕より年上の夫婦が毛のない小さな犬（本人も犬種を知らない）を飼い始めた。お嬢さんにもらったそうだが、あと10年は亡くならないで、ボケないでと責任を祈りに転嫁している。
竹中平蔵、橋下徹、ひろゆき、高市早苗、麻生太郎が火あぶりになる日。合法だけど非道徳的な行為を繰り返すと社会の秩序が崩壊して大変危険！安冨歩東大教授。一月万冊 - YouTube
