条件

 昨日の午後、眼科の処方箋を持ってきた男性が「ここがあって助かるわ」と言った。処方箋調剤において、僕の薬局が自慢できるものなど何もない。ただ間違いなく調剤することにのみ専念している。
  僕はもう処方箋調剤には付いていけないから娘夫婦が対応している。処方箋を受け取るくらいはするし、調剤に時間がかかっている時などは退屈しのぎのために、雑談の相手はするが、新薬の名前を覚えることもできないし、そもそも繰り返されるパソコンのバージョンアップのせいで操作が追い付かない。
 恐らく処方箋調剤でヤマト薬局を利用してくれる人は、門前薬局で薬が出来るのを待つ時間がもったいないのだろう。確かに僕が患者の立場に立っても、待たされるのはかなりのストレスだ。スマフォを持っていないから、時間つぶしもできないし、コロナも移されそうだし。
 僕の薬局が生き残っているのを喜んでくれた男性は、薬局の中で長時間待たなくていい、毎回毎回同じ質問をされなくていいなどのメリットを感じてくれての発言かと思うが、残念ながら便利だと言うこと以上の理由はなさそうに思えた。
 田舎だから薬局が何軒もあるわけがない。僕が牛窓に帰ってから3軒が廃業し残ったのはヤマト薬局だけだ。肉屋も酒屋も八百屋も、多くの商店が廃業してなくなった。今こうして僻地で踏ん張っているのは、人助けとともに地域助けなのかもしれない・・・と思っているのは僕だけで、内容より存在だけでいいと条件はずいぶんと下げられている。

 

世界秩序崩壊。ロシアのテロにNATOは無力。ウクライナのゲリラ活動にロシアは無力。国民国家システムが崩壊・・・それを加速させる非暴力運動とWEB3・ブロックチェーン。安冨歩東大教授。一月万冊 - YouTube