食費

 もうずいぶん長い間ラーメンを食べていないから、妻に食べたいと言ったら、「ラーメンは野菜が少ないから、もやしも一緒に買ってきて」と頼まれた。
 あるところに行かなければならなかったので、目的地の近くにあるスーパーに寄った。もやしを買うなんてことは初めてだから、どのくらいの量で、どのくらいの値段かわからなかった。
 なんと一袋28円。印象は「安い」そのあまりの安さに興味をもって近くに並べられている野菜の値段を見てみたら、どれも思っていたより安い。ネギも白菜も100円そこそこ。ネギなど何日かかってこれだけ食べるんだと言うくらいあった。
 そのノリで果物と魚と肉売り場を見て回ったが、途中から一体人はどのくらいの食費で過ごすことが出来るのだろうかと興味を持った。と言うのは、安富先生がひと月万冊で、円安が進んでいることと、それでも日銀は金利を安く設定したまま進むと決めたことの両方で、日本のお金の価値が落ちていき「日本は終わった」と言われているのを聞いて、国民が誰一人零れることなくやっていけれるのだろうかと思ったのだ。
 ほとんど買い物をしない僕にとって、野菜の安さは想像以上だった。果物も意外と安いと思った。ミカンなどで必要量のビタミンをとろうとすれば1日100円もいらないかもしれない。野菜と果物で繊維やビタミンは案外安くとれる。
 あとは如何にたんぱく質を摂るかだが、パックに入った魚は総じて高くつくが、手を加えていない魚だと、1匹300円以下のものもある。肉はと言うとこれまたステーキなどでなければ、一人分で300円もあればかなりの量を食べられると思った。
 例えば朝に魚、夕に肉などを毎日食べて、倹約と言う範疇には入らずに1000円以下で過ごすことが出来ると思った。僕らの年齢になると毎日肉もきついから、豆腐や高野豆腐、納豆や卵などを組み合わせれば、もう少し安くつく。1000円あればお米や調味料を入れても足りるのではないかと思った。まったく料理もしたことがない人間だから、おおざっぱすぎるかもしれないが、国民年金の方でもやっていけると思えた。
 今スーパーに並んでいるほとんどのものがなかった時代に育った僕ら世代は、ご飯と白菜で満足できるが、豊かな時代に成長した世代は難しいだろう。戦後の貧しさや就職氷河期の試練を受けていない人たちには、我慢の日々が始まるかもしれない。そんな日本にした政治屋や政党を許すまじ。

 

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