感謝

 「守られた」思わず僕は十字を切り、神様に感謝した。運が悪ければ今頃は病院のベッドに横たわっていただろう。
 毎朝、1時間から1時間半くらい、ドッグランの草刈りか草抜きか、焼却をやっている。日が暮れるのが早くなり、夕方はもう何もできなくなってしまったから、朝に集中している。
 今朝も新聞を読んだ後、隣のドッグランに行った。20分ほどウォーキングをした後、作業に取り掛かったのだが、今朝はウォーキングの後すぐに作業に入った。昨夜から決めていたように、入り口付近の草を刈るつもりだった。そこは最初に目につくところだから、気をつけてはいるが、玄関にふさわしくない程度に草が伸びていて、最近気になっていたところだ。
 背丈が知れているから、わざわざ家に帰り、草刈モードで身を固める必要がないと思い、そのまま素足にサンダルで草刈りを始めることにした。本来なら靴下を履き長靴に着替えるのだが、まるでビーチにたたずむ姿そのものだった。
 すこしだけ充電しようと草刈り機からバッテリーを取り外そうとしたのだが硬くてとれない。体制を変え、持つ位置を変え、あの手この手で頑張っていたら、突然草刈り機が作動した。ハッと思ったが、時遅しで・・・・となっても何ら不思議ではないのに、運よくそれこそキリストの恵み以外考えられないが、足から離れたところで草刈り機の刃が回転した。
 草刈り機が作動するには二つのスイッチを同時に押さないといけない。安全を考えて、同時に押すのは少し不便にできている。そんな不便をあざ笑うかのように無意識に僕は作動させてしまったのだ。こんなことも起りうるのかと考えれば考えるほど恐怖が押し寄せる。
 あの救いがなければ僕は噴出す血を押さえながら救急車で運ばれていただろう。この事故を避けてくださった温情に勝る行為を人生でしていたのだろうか、恵みをいただき過ぎているのではないかと、考えながら今日一日を過ごした。
 人生で取り返しがつかないことをもう何回も助けられている。おそらくほとんどの方がそうだろう。いただいた恵みを皆でお返しをしたら、世の中はもっとよくなるに違いない。

 

【山本太郎】注意して下さい あなたの生活が食い物にされてました マスコミが報道しない事実#山本太郎#山本太郎切り抜き#れいわ新選組#竹中平蔵#麻生太郎 - YouTube