悲鳴

 「痛っ!」と間を置かず、2回悲鳴を上げた。
 いずれこんなこともあるだろうなと予測をし、結構気を付けて、作業後のゴム手は地面からかなり離して置いていた。10分も作業をすればゴム手の内部は湿気て来る。汗を吸ったゴム手を乾かすことと虫が入らないようにするために日当たりの良い高いところに毎日保管している。 ところが夕方草を焼きにドッグランに行き、ゴム手を履いた瞬間に結構鋭い痛みが走った。慌ててゴム手を脱ごうとしたが、汗で湿気ているためにすぐには脱げなかった。だから間髪を入れずに2度目の「チクッ~」が来た。
 この手のもので一番いやなのがムカデだ。幸い僕はムカデに刺されたことがないから、断定はできないが、刺された瞬間にあれだけ痛いのだから、ムカデだと思った。そこでゴム手をのぞき込み、一本一本の指の穴を探したが、それらしきものはいなかった。
 ムカデに刺されたらかなり腫れて熱をもつ。痛みもかなりみたいだ。いやだなあと思いながら、痛みだけが先行してあまり腫れてこないのに一縷の望みを託していた。じっと待つのも能がないから、焼却炉で枯草を焼く作業は続けた。ゴム手の中にいまだ潜んでいるだろう虫を殺すために、ゴム手もついでに焼却炉に放り込んだ。
 結局犯人を見つけることは出来なかったが、自然と共生すると言うことはこうした不快害虫と共存しなければならないと言うことだ。ただし僕は、そこまで徹底した自然派志向ではない。できればこうした危害を与える生き物とは遭遇したくない。
 ああまたトラウマが増えた。

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