10秒

 片足で10秒立てる中高年者は長寿かも?
 こんなタイトルを見つけると本文を読んでみたくなる。こんなことで寿命の差が分かるのなら、簡単至極だ。科学の粋を集めても分からないだろうことが、10秒でわかるのだから。
 こんな文章を読むとすぐにやってみるのは万人共通かもしれない。御多聞に漏れず僕もすぐにやってみた。起立して両手を下げた状態で何にもつかまらず、片足を上げて、その足の甲をもう一方の足(地についている方)のふくらはぎの裏につけ、その姿勢を10秒間維持できるかどうかだ。
 僕は運よく何とか持ちこたえられた。これなら長寿かもしれないと淡い期待が膨らむ。普段はそんなに長寿を願ってはいないが、こんな試験ともなるとなぜか良い点を取ろうとする。受験戦争を強いられた世代の共通の志向か。もはや反射としか言いようがない。
 毎日のように新たな知見が送られてくる。薬剤師であり薬局だから当然かもしれないが、頭でっかちが止まらない。いただく情報をすべて実践すれば200歳くらい生きられそうだ。ただ僕は、美味しい情報しか頂かないことにしている。例えばコーヒーが好きだから、「コーヒーを飲むとこんなにいい」と言うものだけが目に止まる。偶然実践していることにお墨付きをもらい、苦手なことは見ないことにする。僕ら凡人が健康長寿でもほとんど社会には貢献できないのだから。

 

Amanda Mammana | Singer With Speech Impediment Moves The Judges to Tears | AGT 2022 - YouTube