税金の力をまざまざと感じた第2弾。今度は赤穂市。道中、高い煙突が何本も見えそれだけで工場がたくさん集まっていることが分かる。企業城下町で財政も豊かなのだろう。
 訪れたのは赤穂海浜公園。僕が子供会の世話をしている時に初めて訪れたのは40年近く前。半年前に訪ねて今回が3回目。見えるものが見えてきて、税金を使えばこんなことが出来ると、またまた羨望の眼で帰ってきた。
 今回撤去されて、遠くからの目印がなくなった大観覧車に象徴されるように、かつては遊園地の趣が強かった。しかし、前回訪ねた時に趣がずいぶんと変わったことに気が付き、今回はその確証を得た。
 遊園地は大観覧車以外にまだまだ多くのアトラクションが残っているが、本格的なものではなく、近隣の巨大遊園地の足元にも及ばない規模のままだ。そのせいかもしれないが家族ずれはそんなにも多くない。それよりも目につくのは、広い公園の中を走り抜けるランナーたち。そして大きな池の周りを散策する人々。
 僕らが到着してのは、開門して間もなくのこと。広大な場所にほとんど人影を見つけることは出来なかった。自然を模した人工の空間を独り占めのような境遇に、あたかも天守閣から後楽園を見下ろす岡山藩の城主のような気分だった。
 多くの植え込み、多くのガゼボ、多くのベンチ、広い芝生、石庭を思わせる大きな石たち、のっぽのヤシの木の通り、広い池をまたぐ大きなアーチ形の橋・・今思い出せるのはこのくらいのものかもしれないが、その規模に税金の力を感じた。とても個人ではできないものばかりだ。僕らのはミニチュアそのものだ。
 思えば牛窓にも同じようなものが出来ていても不思議ではなかった。ただ政治に携わる者が、田舎の特徴で土建屋の出身の人が多くて、失礼ながら環境とか文化とは程遠いものだった。創ることより壊すことの方が得意な人ばかりだった。今となってはどうしようもないが、憩える場所のある無口な幸せを、もっと訴えるべきだったと後悔している。

【街宣LIVE】山本太郎 れいわ新選組代表(2022年5月23日) - YouTube