進歩

 8年前のテレビはここまで進歩していたのかと驚くばかりだ。
 きのう税理士の先生から2台目のテレビを頂いた。数年前にいただいたテレビは途中から調子が悪くなり、それでも頂戴と言うので僕の友人にあげた。
 今回のは以前いただいたのよりまた一回り大きいように思えた。あまりに大きいから床に置いたままにしているが、それでも違和感はない。むしろ台の上においてそれが倒れたりしたものなら、その方が問題だ。南海沖地震が来たらこのあたりも結構揺れるからテレビが凶器になることも十分考えられる。
 僕は取扱説明書を見るのはもちろん、操作方法を聞くのもなんだか最近は億劫になったので、すべて妻が先生から教えてもらった。
 夜、そのテレビを操作して妻が色々実演して見せてくれたが、大したものだ。使えない機能もあると思うが僕が驚いたことを2つ。
 まず、テレビが自由に首を振って見る人の方角に合わせることができる。大きくて重たいから言われてみれば必需品だ。ただしそのようなものは初めて見た。
 予約機能がある。どうやって予約ができるのだろうと傍で見ていると、テレビの番組表みたいなものが画面に出てきて、そこから予約する。どうして番組が出てくるのかわからないが、インターネットみたいだなと感じた。
 以前使っていたテレビの画面の優に4倍はありそうだから、アップで人間を映したときは実際の人間の大きさ以上に映るから、細かい部分までも見えて、美しい女性アナウンサーなども「ぶつぶつやん」状態だった。以前は人物を運動場の向こうから見ているようなもので、細部にわたってみることはできなかったから、汚い部分は隠れていたのだろう。それでも汚部や麻呆やカスは小さな画面でも汚さが透けて見えていたからよほど汚なかったのだろう。この世のものとは思えないほどに。
 我が家にとっては驚くべき機能の、そして大きさのテレビなのだが、先生は何を期待して買い替えたのだろう。僕にはわからない機能が備わっているのだろうか。下取り価格を1000円と提示され、すぐに我が家を思い出してくださったみたいだが、1000円の価値のものをもらって喜ぶことは屈辱ではない。ただただ「ありがてえ~」

 

https://www.youtube.com/watch?v=yadslt7h9ag&list=RDCMUC_Q8cHoJnhNp6GHPkPOoSgw&start_radio=1