薬剤師人生

 黒豆ありがとうございました。3家族で分けていただきました。
 長い間、お疲れさまでした。そして30年以上漢方薬を教えてくださってありがとうございました。
 娘の〇〇〇について亡き〇〇さんにしつこく質問したおかげで、先生の勉強会に入れていただけました。牛窓に帰ってきて、無目的にその日その日を、ただ消化していたのですが、先生の講義を聞いた瞬間から明らかに薬剤師人生が変わりました。
 物売りにならなくていいというのが最大に希望でした。当時の薬局は薬を売ることが唯一の目的のような時代でした。その時代に、人様を治して喜んでいただいている集団(JMA)があることが驚きでした。先生に教えていただくたびに、忠実にその処方を牛窓の人に試しました。そして確率高く効果を発揮することに驚きました。漢方薬ってこんなに効くんだと驚きの連続でした。
 講義が始まって、一つの知識を得ると講義を中座してでも早く牛窓に帰り、対象の患者さんに連絡してあげたかったです。今は本当に懐かしい初期の頃の風景です。
 〇〇さんは、先生を本当に尊敬されていて、先生のコピーのようになりたかったのだと思います。僕はおこがましいから、そのまたコピーになりたいと思っていました。知識や治験でコピーなどと言うのは程遠いし、その方がいいのですが、妻が後ろ姿だけ先生に近づいたとよく言います。僕も似ているなと思いますが、頭の中ではなく、頭の姿だけでも似れてよかったと思っています。
 いわば失意のうちに親の薬局を継いだのですが、先生に漢方薬を教えていただいてから、薬剤師でよかった。牛窓みたいな田舎でよかった。なんて恵まれた薬剤師人生だろうと思っています。それまではどこか、医学部を落ちたというコンプレックスに引きずられていましたが、それからも全く解放され、むしろこのニッチな分野でこそ僕の存在意義があったと言い切れます。
 何かあれば相談できるという先生の存在は、JMAみんなの安心でした。解散してから、あれから皆さんどうされているのかわかりませんが、願わくば迷った時には、教えを乞うことを許していただければ幸いです。先生の自由なお時間をお邪魔することはできませんが。
 本当に本当に長い間お疲れさまでした。多くに知識をありがとうございました。

                           大和彰夫

 

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