「暑いなあ!」と顔をしかめながらあいさつを交わすが、季節は確実に秋だ。空は青く、夕焼けは燃え、うろこ雲が時に空を覆い、蝶が飛ぶ。
 数日前に、草枯らしで強引に土に同化させた中学校のテニスコートを飛び回っていたモンシロチョウが、今日、薬局のそばの広い駐車場に居場所を変えた。そこは未整備ゆえに自然の草が生え、農薬には暴露されていない。
 荷物を取りに外に出た瞬間見かけた風景だったが、しばし足を止めた。白の美しさ。3匹の小集団、冬に取り壊される古民家を背景に舞う姿が、やがて消え去るものの最期の舞のように見えたのだ。ものの哀れを舞い、緞帳の奥に消えていく役者のように。

 

 

醜さの代表みたいなやつの話
安倍元首相 日大背任事件で逮捕「錦秀会」籔本前理事長と何度もゴルフ、まるで「加計」問題
 日本大学医学部付属板橋病院(東京都板橋区)の工事を巡り、東京地検特捜部に背任の疑いで逮捕された医療法人「錦秀会」(大阪市)の前理事長籔本雅巳容疑者(61)が、都内の設計事務所から医療コンサルタント会社に流出した2億2000万円のうち約1億円を受け取ったとみられることが8日、関係者への取材で分かった。
 マンモス大学を舞台にした背任事件の金の流れが徐々に明らかになる中、登場人物も注目を集めている。その一人が籔本容疑者と親しい付き合いをしていた安倍晋三元首相だ。
 周辺の話では、安倍氏と籔本容疑者はともに、父親の代からの長い付き合い。気軽に声を掛け合って、会食やゴルフを重ねて親睦を深めた間柄だ。
 スポニチ本紙取材によると、特にゴルフは2017~20年に安倍氏が会員権を所持する神奈川県内の名門コースなどで少なくとも6回ラウンド。籔本容疑者は時に酒に酔った状態でコースに現れるなど、他の利用者の評判は良くなかった。さらに、過去には安倍氏の親族のSNS安倍氏や籔本容疑者が一緒に写る写真が掲載されることもあり、インターネット上に出回っていた。周囲には安倍氏に対し「籔本とは付き合わない方がいい」と助言をする人もいた。ただ「今年も一緒にラウンドしていて、なぜか籔本容疑者のことは気に入っていた」といい、交際をやめることはなかった。
 籔本容疑者は安倍氏と親密な関係にあり、自民党の医療政策に乗じて急成長した。こうした関係性は加計学園問題とそっくり。加計問題も、加計孝太郎理事長と安倍氏との長年の私的交流から政権を揺るがすスキャンダルに発展した。関係者は「安倍氏に“黒い疑惑”があるとは思わないが、この脇の甘さが衆院選公示を目前に控えた自民にとってイメージダウンにならないといいが…」と漏らした。

 

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