ある女性が漢方薬を持って出て行ったあと、事務室にいた妻が「さっきの人はどなた?」と尋ねた。名前を言ったが妻にはわからなかったみたいで、とっさに出た僕の言葉が「〇〇さんを上品にしたような人」と答えた。それで妻は分かったみたいだ。
 しばらくして妻が言った、「その逆はつらいな」と。一瞬僕はその意味が分からなかった。そこで妻が説明をしてくれた。「△△さんを下品にしたような人」
 確かにこれはつらい。こうして連想させるのは実際にはあまりないが、もしこれを言われればかなりのショックだろう。共通点があれば使える言葉だが、前者は誉め言葉で、後者は奈落の底だ。だから日常使われない。
 ちょっとした会話の中の、面白い気づきだった。

 

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