疑問

 経済のことはほとんどわからないが、今日新聞で見た数字には素人でも疑問を持った。GDPが年率換算で急上昇したと言うものだった。20数パーセントだったかどうか忘れたが、素人が見たらこんなに景気がいいのかと思ってしまう数字だった。コロナで経済が停滞していると思ったら、いつの間にこんなに世の中景気がいいのだと驚きに近かった。その割には僕の周りに景気がよくてウハウハ言っている人はいない。総じて皆、暗い顔をしている。娯楽も控えて、行動範囲を極端に狭くして、まるで見えない檻の中に閉じ込められた動物の様だ。それなのにそれなのに、世の中絶好調?
 今朝の疑問が夜のこの時間に解けた。安富先生の話を聞いていて分かった。僕ら素人にもわかるように「月給30万円もらっていた人が、コロナの影響で月給が15万円に減った。そして最近やっと22万円くらいに戻ってきた」という話で、結局はまだ8万円も給料が下がった状態なのだ。数字のトリックを使って、国に責任があたかもないがごとく、好景気来たるみたいな発表の仕方をするのがこの国の汚さだ。スカになったら余計陰湿にそのマジックを使うだろう。