木村優一

 長年その名前は、県外のコンサート情報でしばしば目にしていたが、やっと今日
 「木村優一」の和太鼓コンサートに行けた。運のいいことに香川県のサクラートたどつが会場だったので、何度も足を運んで地の利も得ているし、何よりも安い。来年早々神戸で行われるコンサートの半額以下だ。大都市と地方都市でチケット代が違うのは有難い。ちょっとした観光と大好きな和太鼓コンサートが、2000円で楽しめるのだったら超経済的だ。身も心もリラックス出来て、又仕事に集中できる。
 それにしてもここまで完成度が上がってしまうと、もう他者とは比較できない。彼らを評価できるのは、彼らを越えている人しか無理だろう。僕ら素人、いくら和太鼓おたくでも、優劣を決めるのは不可能だ。「皆さん凄い」と一言でまとめるしかない。
 過度な演出は僕にとってはご法度だ。それがない所の勝負では、すでに優劣が付けられないところまで、みなさん技術を極めている。
 安富先生が「日本の学校は、優秀な労働者を作る機関だ」と喝破されていたが、太鼓打つ人たちを見ていて、学校の成績なんぞに縛られずに自由に生きられたらいいだろうなと思った。見えないところでの鍛錬は差し置いて、筋力の限界まで打ち続ける姿に感動を禁じ得ない。
 僕の歩いてきた道にぽっかりと抜け落ちた分野。縁がなかったのか縁を作らなかったのか。返す返す残念だ。

エイサー エイサー ヒヤルガエイサー【七月節】~エンドロール(琉球舞団 昇龍祭太鼓PV) - YouTube