世界規模

 面白いことを教えてくれた。
 附子を処方されてから体調もそうだがそれ以上に心を傷めた方。附子が体内にそんなにとどまることはないから、もう忘れてもいいのだが、その後の体調が芳しくないから、不安から脱出できない。
 パニックは5日分で解決していただいたが、なんとなく抜けきらない不調(入眠困難 食欲不振 口喝 足の冷えなど)から脱出するための処方を今日依頼された。
 こうした要望を一つの処方で解決するのは煎じ薬が便利だから、1週間分煎じ薬を持って帰ってもらった。すると30分くらい経ってから電話がかかって来た。岡山市だから30分くらいで帰宅できるのだろう。何事かと思い電話を代わるとその女性が「帰りの車の中で、作っていただいた煎じ薬がとてもいい香りがして、もやもやが吹き飛んだ」と教えてくれた。香りだけで効いたのだ。
 確かに肉体を元気に、気持ちを明るくし、自律神経も整えてと、女性にはうってつけの処方なのだが、香りだけで、それもこんなに早く効果を感じてくれるとは「なんて運のいい人だろう」と思わずにはいられない。「香りで効くんなら、薬が永久に無くならんなあ」と困った感で言うと笑っていたが、その笑いこそが、自分を救っている。
 天性の明るさ、人懐こさを持っているその女性は、恐らく体調的には初めての躓きだったのだろう。本来深刻でもない症状に、附子まで使われたから深刻になっただけで、いろんな面で恵まれている印象はある。
 香りは1秒で脳に届く。内服薬より圧倒的に早い。もっとも薬局で1時間位過ごしていたから(他の人を優先してくれた)、そのリラックス効果もあったのだと思う。1秒で僕は何もできないが、1時間くらい薬局の中にいたら一緒に世界規模の格調高い会話が出来る。「パレスチナのことをもうちょっと考えろ」「ガザにボランティアに行け」「2時間くらい寝れたら、死にゃあへんわ」

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