指摘

たとえ今は海・川・沼などが近くになくても、"水"に関係した漢字が含まれる地名は、水辺に関連した地質であり、地盤が弱い危険性がある。具体的には、「川」「河」「江」「沢」「瀬」「浦」「池」「沼」「袋」「泉」「井」「汐」「潮」「浜」「洲」「須」「田」や、その他の"さんずい"が付く漢字などで、これらが地名に含まれる場合、かつて水場だった可能性を排除すべきではない。 朝見つけたインターネット内の記事のコピーだ。地震の被害の規模が地名で分かると言うタイトルだったから、興味を惹かれ読んでみた。最初からしめしめと思いながら読んでいたのだがついにある字が現れた。「浦」だ。浦の意味は入り江とか浜らしいから、まさに海だったところだ。僕の薬局がある住所が紺浦で一つおいて東が綾浦で、その隣が中浦でその又隣が大浦だ。そして西に向かえば鹿忍中浦でその向こうが西浦だ。北へ向かえば北浦と言う知名もある。考えてみると浦だらけだ。それはそうかもしれない、牛窓は小さな半島だから3面が海に面している。北も西も浦だし、広い田んぼがあるところは大浦だ。もとは浜辺だったところを江戸時代に埋めたのだろうか。岩盤が堅いからと言う理由で買った土地だが、そう言えば土着の老人が道路の向こう側が丁度岸壁だったと教えてくれたことがある。僕の薬局からは2~300メートルくらい行かないと海には出られないのに。隠すに隠せぬ真実を名前は伝えているのだ。  と言うことはやたら名前は変えないほうがいいと言うことだ。何を思ってかひらがなで名前をつけているところがあるが、重みがないのもはなはだしい。親しみを覚えてもらうためと言う安易な理由かもしれないが、意味のない名前などに親しみは覚えない。名前にひょっとしたら命を救われる、現実味を帯びた指摘だ。