大都会

天気予報でも、そちらの例年にない早い真夏日の到来を告げています。 どうなるのでしょうね。自然も人間も、狂っています。 この日曜日、大阪の研究会に参加しました。 10分いたら、ここでは暮らせないと思いました。 経験しない騒音です。 自然の中で暮らしてみないと、あれが不自然だと気がつきません。 まともな動物でいることはきっと困難でしょう。 戦争にも行かずにすんだ、綺麗な空気の中で生きてこられた、 幸せだったのかもしれないと思いました。 あなたも時には自然の中に身をおいてみてください。 自然に近い心模様の人の中にも。 ヤマト薬局

 関東地方の大都会に暮らしている女性の注文メールに対して返信したものだ。この女性は僕には信じがたいが、家から富士山が見えるという。御本人が言うのだから間違いはないのだが、暮らしているところの地名とどうしても結びつかない。もっとも、一番遠くから富士山が見えるのが奈良県だと聞いたことがあるから、いくら大都会でも関東だから当たり前に見えるのだろうか。  この方も含めて僕は多くの大都会に暮らしている人たちと話をしたり、メールのやり取りをするが、僕がお世話する機会が多い疾患ゆえだろうか、心が繊細で優しい人が多い。都会に人口が集中しているから当然といえば当然なのだが、東京を始め大都会に漢方薬を送る率が高い。僕の言う不自然な環境の中で、良く頑張っていると思うのだが、おそらくご本人達にそんな自覚はないだろう。僕が勝手にイメージしているだけで、都会で暮らすことが発症に関係していないし、回復にも関与しないと考えているだろう。  「生まれも育ちも柴又」と言う人にとっては、今ある超不自然都市こそが自然なのだ。高層ビルがそびえ、交通機関が轟音を立てて行き交い、街路樹以外に緑がない。空はカラスとこうもりに支配され、土は鼠とゴキブリが支配する。心に花を、心に森を、心に川を、心に海を、心に風を、心に友を。