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 アトピー性皮膚炎の治療に、広告と異なってステロイドが入った「漢方クリーム」を処方していたとして、○○医院が患者向け説明会を開いた。約900人の患者や家族が参加し、症状の悪化などを訴えた。医院側によると、クリームを処方された患者は東海や九州地方などにも及んでいる。医院側は、ステロイド混入の経緯について、「中国の医師からクリームを仕入れて処方したが、ステロイドが入っているとは知らなかった」と説明した。また、クリームに漢方成分が入っていなかったことも明らかにした。

 ステロイドが入っていたことと、漢方薬が入っていなかったことのどちらが悪いのだろう。どちらも悪いから重犯だが、いまだにステロイドを悪者にして稼いでいる人がいることに驚いた。それも○○医院と書かれているから医師が当事者と言うことか。医師だったら正々堂々とステロイドの効能を説いて使えばいいのに、どうやらプライドはどこかに捨てロイド。  一応僕も漢方を標榜しているから、ステロイドを使わないなんて言えば営業上はいいのかもしれないが、僕は決してステロイドを否定したりしない。それで救われている圧倒的大多数を知っているから、それがなかったときの不幸を容易に想像できる。ただそれの不都合を悪戯に喧伝し、営業に結びつける業者が勢い発信力が強いものだから、そしていつも言う胡散臭いものを見抜く力が極端に落ちたこの国の人達は、容易に騙される。そして懸命に稼いだお金を彼らにお供えする。なんとも気の良い無知な国民だ。難知性の疾患を食い物にしている輩と同じことを医院がしていたら余計患者が路頭に迷う。受験に勝ち抜いて得た職業だが受験科目に倫理は必須ではなかったのだろう。「計算高い科」はあったみたいだが。