メッセージ

 老いた両親が遠くから娘の漢方薬を取りに来た。タウンページで探したがヤマト薬局が出ていなかったらしくて、ぶっつけ本番で来たと言っていた。娘夫婦に漢方薬を作ってもらっている間に、その方に簡単なメッセージを書いた。そして漢方薬と一緒にことづけた。同じような症状で苦しんでいる人がいたら参考にしてほしい。

 大変ですね。びっくりしたでしょう。一人で頑張りすぎましたか。現代を象徴しているトラブルです。誰がいつ同じ症状になっても不思議ではないのです。僕も5年前あなたと同じ症状になりました。働いて貰っていた薬剤師が急に辞めて、一人で毎日数時間睡眠で働きました。3ヶ月くらいはもったのですが、娘が帰ってきてくれて気を抜いた瞬間、起きられない、食べられない、恐怖で道路も渡れない、そんな状態を1ヶ月近く続けました。息子の病院で診てもらって、何か薬をくれと頼んだら、息子がこんな時にこそ漢方薬だと言ってハッと気がついて、その後、自分で研究して今の薬を作りました。あの時息子もさすがに父親に向精神薬を飲ませようとは思わなかったのでしょう。それ以後この処方で沢山の人を救っていると思います。あの時は辛かったけれど、今日のためにああした試練があったのだと今は感謝しています。若くて元気な頃はどんなことが重なっても体力で押し切って耐えられるのですが、丁度更年期に重なるあなたは体力がそれなりに低下していて負荷がかかりすぎたのです。たったそれだけのことです。決して病気ではなく、休めという信号だと考えてください。精一杯横着をして、家族に分担して貰ってください。昔人間みたいに病気にまでなって頑張る人など今はいませんよ。いくら○○(地名)だって同じことです。  胸が苦しい 食欲がない フラフラする 人と会うのが恐い 朝の3時に目が覚めてそれからが苦しい等々お母さんが教えてくれました。恐らく気がついたらそれらが無くなっていた・・・そんな治り方をすると思います。電話でもいいですから症状の変化などを教えて下されば、あなたの望むがままの薬を作りますよ。