「鍼治療の慢性腰痛症への効果について、シャム対照治療との比較の結果、症状スコアおよび疼痛強度の低下がみられ、より良好な効果を示すことが示唆されたと、韓国・キョンヒ大学校のCho YJ氏らが報告した。鍼治療は慢性腰痛症に効果的な治療として知られているが、プラセボより優れているかについては依然として不明なままであった。Spine誌オンライン版2012年9月28日号の掲載報告。」  まるでお墨付きを与える権威のような雰囲気が伺われ、読んでいて気持ちよくなかった。鍼治療が効果があるのは歴史が証明しているし、多くの患者も証明している。今更効果が証明されたなんて言われても何も変わらない。それよりも鍼に優る治療を現代医学は提示すべきだ。僕は整形外科分野で嘗て2度、診断で世話になったが、治療と言えば逆にお粗末で、こんなことで治るのかと心配になったし、実際にほとんど効果は感じられなかった。牽引などの理学療法も期待していたほどでなく、ある時には余計悪化した。不都合を訴えれば決して飲みたくないような薬を紹介された。結局、苦痛から解放してくれたのは、鍼灸だった。 以来漢方薬を飲んでもらうときに一言鍼灸も考えてみたらと助言するが、なかなか経済的な事情があって行動に移してくれる人は少ない。最近では九州の女性が、実際に行動に移してくれてその手の治療で随分と楽になって頂いた。  近くにその手の先生がいれば、随分と共同して救える人が増えるだろうなと思ったりするが、なにぶんこんなに人口が少ないところで開業する勇気がある人はいない。都市部が必ず経済的なものを保証してくれるとは思わないが、何となくその曖昧な数式からはずれるのは勇気がいるのだろう。元々そんなことを考える余地もないくらい土着の僕は、都市部で開業していたらなんて空想には浸らない。どう考えても今、この地でしか通用しない形態しかとれないし、仕事をする上でのモチベーションはよりこの地に依存している。牛窓に急に増えた、隠れ家、古民家、1日何人限定・・・食べ物やさんだけでなく、鍼灸治療でもありだと思うのだが。