数日前の雨上がり、運動場の隅を軟らかい土を踏んで何回も歩いたから、沢山の足跡を残したのだが、今朝はもうそのほとんどが消えていた。昨日の雨が洗い流したのだろうが、あらためて水の洗い流す力に驚く。   薬局だから、大小の調剤器機が沢山あり、それらを洗浄するのに水は必需品だ。水さえあればほとんどの器機が洗浄できる。勿論、調剤台の上も、原始的だがぞうきんがけするのが一番綺麗になる。恐らく、特別な業種は別として、ほとんどの洗浄に水は確固たる地位を得ているのではないかと思う。このように身の回りにある何気ない存在に驚かされることが多い。  近い将来、この水を巡って国同士の争いが起こるのではないかと危惧されている。もうすでにそれに近い状態も伝えられている。水はいずれは石油以上に価値があるものになるらしい。天から雨となって降り、地や海から蒸気となって登る素晴らしい循環をしている水がどうして足らなくなるのか分からないが、どうせどこかの時点で人間様のお得意の横やりが入っているのだろう。壊すだけ壊した報いがもう目の前に近づいている。長年の悪行を水に流してとはとても言えないだろう。強欲で脂でテカった人間達は所詮油で、水にはなじまないのだから。