廃棄

 今朝からパソコンがおかしい。今までにもしばしば同じような不調は起こしているので、その道に詳しい人がいれば簡単になおせれる。数人の協力者に頼んだら、色々連絡をしてくれたあげく、もう古すぎるから変えた方がよいと言う結論になった。ウインドウズ98と言うのだそうだが、僕に言わせばまだ10年も使っていない。見てもきれいだし、四角やまるのところが数字になったり変な記号になっているだけで、大切なところは使えている。これを廃棄して新しいものにするには忍びない。そもそも僕は何でも使いきってから捨てる。車も10数年乗っているし、服やズボンは破れるまで、ボールペンだって、使わずに残っている赤色を集めて、最後のインクまで使ってからでないと捨てれない。それが、こんなにまだ色々な機能が動いているものを変えるのは忍びない。会社はもう部品もないしメンテナンスもしてくれないらしい。要は棄てろってことだ。この合理性についていかなければ、時代に乗り遅れるのか。もう随分遅れているからいまさら遅れたってどうでもいい。勇気を持って遅れつづけていたら、ひょっとしたらいつか先頭に立つことすらあるのではないかと思う。今のように必要以上の便利を追及して、谷を産業廃棄物で埋め尽くしていたら、汚染された精神が都会の地下道の中をアメーバーのように侵食していくだろう。その時人は、やはり山は緑で、海は青であるべきだと思うだろう。鳥は飛ぶべきだし、星は輝くべきだと思うだろう。  こんな小さな薬局の中にも5台のパソコンがある。捨てられないから、辛うじて動いている機能を利用している。なんとかこれ以上増やさないように明後日、NTTの人に来てもらって助言を受ける。ひょっとそれまでにこのパソコンが壊れたら、メールの返事やブログが書けない。もしも来るべき返事が来なかったり、載るべき文章が載らなかったら、パソコンがついに壊れたのだなと思って、諦めずに連絡をして欲しい。なんとかその空白だけは防ぎたいと思っているが。