エッセイ

雨にも負けず

面白い経験をした。目が覚めたら当然大雨のはずだったのだが、東の空が晴れていた。今日の予定は、白紙でひたすら台風が去るのを待つはずだった。ところが青空を見たものだからどうしようと思案しながらテレビを見ていると、宗教の番組が教育テレビで放映さ…

解決

まず第一に、・・・・・・・・・・・・・・・・、第二に、悶々としていた例の記憶が解決したこと、 この二つで少しばかり心が楽です。(僕の仕事はエンドレスだから解放されることはありませんが) そう、二条城です。僕はお寺か神社とばっかり思っていまし…

週刊誌

週刊新潮が2回連続でツムラのことを取り上げていた。言わずと知れた漢方の会社のことだ。バスクリンの入浴剤の会社だったところが一気に大手製薬会社になった。その経過は、正にそうなる理由を作って色々なたくらみを成就させた人間達の謀議の現場いにいた…

代償

「アメリカンフットボール選手は、長期的な神経学的傷病、とくに慢性外傷性脳症が増大するリスクに曝されている。慢性外傷性脳症は高校入学前選手では認められなかったが高校選手では21%、大学選手では91%、セミプロ選手では64%、CFL選手では88%、NFL選…

石庭

・・・・・・・・・・・・・・・今日は1つ教えてください。 「京都 石庭」と入力してインターネットで探してもなんか記憶と違うような気がして、今だ行き着きません。 一番最後に京都を案内していただいた時だと思うのですが、石だけの庭があったと思います…

不思議

不思議だ。理知的で笑顔が絶えないこの女性が、どうして3回連続で遅刻をしてしまうのだろう。それもただの遅刻ではなく、その日の行動を決定付けるほどの。ただ、仲間の友情が3回とも窮地を救った。 昨日、歌舞伎の公演を福山まで見に行く為に、岡山駅の噴…

危惧

盛り上がったのは、福山から尾道に向かう車中だった。さっき1時間を残して会場から抜け出たのに、印象はやはり全員強烈だったのだろう、それぞれが歌舞伎役者の言い回しや、動きを真似した。これから数日この真似で盛り上がるのではないか。そう言えば最近…

落し物

今朝の毎日新聞で読んだ方もおられると思うが、遺骨の落し物が多いことに驚いた。どのタイミングで落とすのか、どうしたら落とせるのかと考えた。そのうち意図的ではないのかと思いついたら正にそうだった。と言うのは落とし物の数が多すぎるのだ。よほどの…

教会のミサの時にうたう歌を典礼聖歌と言う。いつの時代に作られたのかわからないような歌なのに、オルガンの伴奏に全て乗るのが不思議なような気がするが、もし音楽が教会とともに発展してきたのなら分かる気もする。ただ無理やり現代楽器に合わせて歌うか…

また、けたたましく放送が始まったから、北の将軍様が打ち上げたミサイルが、この国のアホノミクスと言う将軍様を喜ばせているのかと思ったら、何と猿が出たから気をつけてくださいというものだった。妻がもう随分前に岡山市との境辺りで目撃していたから、…

根性

「寒かったからそれ以上入っていくのは辛かった」とずぶぬれになった格好でそう言ったらしい。12月の寒い日だったから、父親は慌てて奥さんに風呂を沸かさせたらしい。海に落ちたと言ったらしいが、後年それは自ら入っていったと打ち明けた。後年だから、…

引きこもり

学生の頃心酔した吉本隆明が引きこもりだったのは、今日の毎日新聞の人生相談で初めて知った。このコーナーを担当しているのは高橋源一郎で、その回答を読むのが好きだ。教えられることが一杯ある。足元には及ばないが、似ているところがあると自分では自惚…

手口

中国政府は企業の設立時に登記する名称についての禁止事項などを定めた新ルールを公表した。 具体的な禁止例として、「大和」などを挙げており、日本企業の中国でのビジネスに影響する恐れもある。 新ルールでは「国や公共の利益を損なう文字を含む」企業名…

皆さんのところも同じだと思うが、夕焼がいっぺんにきれいになった。うっかりしていたから、いつを境にこんなにきれいになったのかわからない。3日前からか、1週間前からか、もっと前からか。朝の冷気に思わずガラス窓をしめた頃と時を同じくしているのだ…

臭い

この僕を見たらそんなに気を使うところでないのはよく分かっているだろうが、おそらくそれは昔からの習性なのだろう。その人なりの身だしなみなのだろう。 病院で抗生物質を出されたせいで、おなかの調子が悪くておならばっかり出て困ると言う相談に来たのは…

いくら田舎の薬局でもめったにない面白い光景だった。 先客は、80歳代のおばあさん。足が悪いから、店内中央のテーブルに陣取る。そこは普通、簡単な用事の人が少しだけ腰掛けるところだが、おばあさんは、漢方薬が出来る時間ずっとそこで待っている。薬局…

普段着

そのさりげなさがにくい。 以前にも書いたが、機械が壊れるほどストレスを感じるものはない。ありふれた表現だが実際にはもっともっと大きなストレスはある。ただこう書き始めないと話がダイナミックに進まないから、小さなネタに限って大袈裟な書き方をさせ…

「その役は僕じゃないとダメか~」と言いたかったが、基本頼まれれば頑張るから、口には出さなかった。だが、正直苦手だ。スーパーへは日曜夜の御褒美のチューハイか焼きたてのパンしか買いに行かないから、前日忘れて帰った肉と魚をとりに行ってほしいと頼…

提訴

東京 24日 ロイター] - 東京電力ホールディングスは24日、2011年3月の福島第1原発事故発生後の米軍による被災地支援活動、いわゆる「トモダチ作戦」に従事したという米国居住の157人が、放射能被ばくによる被害を受けたとして、50億ドル(約…

手術

職業柄、情報を沢山持っている方。それも正確をもっとも重要視する職業だから精度は高い。その上人柄を表しているのだろうが、その情報の質がいい。耳にしたくない、見たくないようなものではなく、教えてもらってありがたいような上質なものばかりだ。 その…

美学

僕の美学からしたら受け入れられない。 どんなに暑くても寝るときにはクーラーを使わない。窓を全開放して、自然の風を感じて眠る。ただ瀬戸内海は、夕凪が有名なくらいだから決して涼しいとは限らない。それはそれで耐える。それでも寝付けないときは仕方な…

荒野

毎日、症例報告をしているある漢方の会社には、以下のような文章を送った。だけど、僕のブログにはその下の文章を載せる。下の文章を載せてくれる勇気がある会社はないだろう。当たり障りがない文章では言いたことは伝わらない。 80歳代の女性同士が共同生…

「命令も要請もせず自在に人を動かす。権力における自らの優位性は手放さない。そんな人物には気をつけた方がいい。これこそ典型的な悪の技法にほかならない。」 これはどちらかと言うとアホノミクスを擁護してきた側の人間の言葉だ。ところがさすがにその立…

期間限定

僕と母は、介護施設の駐車場にある大きな木の陰で、けたたましい蝉の声を聴いていた。時折蝉が飛び立ち、隣の木に移る。それを見て母が何か言う。聞き取れないが、蝉の声と飛ぶ姿に明らかに興味を示していた。それだけでも今日訪ねた意味がある。時間も季節…

山田太一

「日本では、高齢で飲み込む力が衰えた人は、口内の細菌や食べ物が肺に入って起きる『誤嚥ごえん性肺炎』を繰り返して亡くなることが多いです。誤嚥性肺炎の論文もほとんど日本人の研究者が書いているのです。当時も今も誤嚥性肺炎対策が高齢者医療の重要な…

落馬

「過去の不愉快な出来事がフラッシュバックして、いたたまれなくなりじっとしておれない。イライラカッカして物にあたる。そういったときは目が開かない。お通じも不快になる。病院でもう何年も6種類の抗精神病薬を飲んでいる。相談に来てくれたその女性は…

裏表

平日は勉強、休日は介護施設とホテルのアルバイトの掛け持ち。若いから出来るのだろう。そんな2人だから一緒に暮らしていても行動を共にすることは滅多にない。この日曜日久しぶりに一緒に出かけた。 妻は僕らより30分早くたって、かの国の女性2人と、こ…

遺伝子

理由がよくわかった。2年かかって答を得た。最近赤穂からわざわざ漢方薬をとりに来てくれる御夫婦がヒントを、そして答をくれた。 もう何年も前に偶然新聞折込のチラシで、赤穂市での第九のコンサートを知った。何を思ったのか僕は妻を誘ってコンサートに出…

共鳴

「あんたが満を持して勧めてくれたんじゃから、信じて飲んどります」と礼を言ってくれるのは、確かに満を持しすぎたかなと思う男性だ。処方箋を持ってくる人が増えてから、期待した効果に喜んでいる人は勿論、効果が全くないどころか、処方箋を持って来るた…

住宅展示場

ここまでの表現をするとは思ってもいなかった。今まで色々な援助をしてきたつもりだが、この圧倒的な感激の前には、僕のしていることなどたいしたことではないのだろう。現場で聞いた言葉ではなく、帰りの車の中で次女が教えてくれた。 今日教会の帰り道、岡…