悪役

東京電力は、福島第一原子力発電所2号機での燃料デブリの試験的取り出しに、8月22日に着手する予定だったが、操作手順を間違えて22日は着手に至らなかった。
燃料デブリは極めて高い放射線量で人が直接近づけないため、その扱いは廃炉作業の最難関と言われている。試験的取り出しは当初、2021年中に着手される予定だったが、ロボットの経路に堆積物の詰まりが発覚したことで、約78億円かけて開発した大型ロボットがすぐには使用できない状態となり、新しいロボットを制作するなどして3回延期されていた。


 出来るわけがないと小出先生なんか事故直後から断言しているが、アホコミは電力会社の宣伝費で食っているから、口が裂けても出来ないなどとは言えない。もし燃料デプリの処理が出来るなら、僕が東大でも入れる。それくらい不可能に近いことだ。 
 毎朝、韓国のテレビ番組を見ている。韓国の時代劇は、悪役がとことん悪事を働き、それが次第に成敗されると言う筋書きで、視聴者の憎悪をとことん煽っておいて、そこから主役が反転攻勢に出る。だから見ている方は釘付けになる。
 劇の中で「民」と言う言葉がよく出てくる。今でいう国民と同義語なのだろうが、僕には日本国民とダブル。税で苦しめられ、王様の名で簡単に切り殺される設定は、現代の日本と何ら変わりない。刀で切り捨てられるのが放射能に変わっただけで、いわば見えない刀で打ち首だ。
 王様には歯向かえない。ひれ伏して従うだけだ。そのような姿は現代ではさすがにないが、心の中にはインプットされていて、従順なものだ。何百年前の価値観から未だ抜けられない。
 原発で儲けて美味しい目をしてきた人たちはいっぱいいるのに誰も責任を問われない。こんな世の中が続くとは。ロシアや中国とどこが違うのだろう。いやアメリカとどこが違うのだろう。いや、どこも同じ、金持ちが笑い貧乏人が泣く。

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