自尊心

 言葉は悪いけれど、森永 卓郎が「くそどうでもいい仕事」と言う表現を使った。東京にはくそどうでもいい仕事が一杯あって、そんな仕事に従事している人は結構いて、その人達に農業に従事してもらえば日本はそんなに人手不足ではないと言っていた。
 今度のコメ不足に関して述べていたのだと思うが、山本太郎の言うことと似ている。東京には地方から出てきて、タワマンに暮らす上級国民の召使みたいな仕事をしている人が多いと、斎藤幸平先生が言っていたが、それらを含めてと僕は森永卓郎の言葉を理解した。
 この数年、隔月に一度夕方、岡山駅近くに出かけるが、高島屋裏の食べ物屋さんや飲み屋が並ぶ界隈を歩くと、所謂「キャッチ」と呼ばれる若者が数人立っている。実はこの文章を書くためにキャッチと言う言葉をインターネットで検索するくらい僕とは縁のない世界だが、僕はこの「くそどうでもいい仕事」と言う言葉を聞いてすぐに彼らのことを思い出した。
 まさに「いい若者が何をしとんじゃあ!」の世界で、僕は見るに堪えない。日本の食糧事情を改善するために、その肉体を使えや!と誰かが言ってやればいいのにと思う。やりがいも生き甲斐も、客を捕まえるだけで得られると言うのか。それとも人生を諦めているのか。
 いつでも国外に逃げれるようなやつらが、この国を食い物にしている。貧乏人は荒野に取り残されるのに、食い物にした奴らと同じ思考に陥っている。哀れなものだ。目覚めて自尊心を持てばいいのに。

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