蚊取り線香

 やって来ると健康の話よりもっぱら農業高校状態になる方。僕の興味がついそちらに話を引っ張ってしまうが、ほとんど無知状態からの出発だから、役に立つことばかりだ。
 昨日の夕方も、薬局が終わるとすぐに、長靴 長袖のジャージ、ゴム手袋、黒い蚊よけの網をセットした麦わら帽子の完全武装でドッグランに行った。このところの長雨で草が生え放題食べ放題のバイキング状態。みるからに無残な状態になっているので、久々に草刈機で草を刈った。服とズボンには虫よけスプレーをしていたから、草刈り機に追われて草むらから飛び立つ蚊の集団など気にもしなかった・・・・が気にすればよかった。首を2か所刺されて、痒いのなんのって、草刈り機の刃で掻きたいくらいだった。
 完全武装だったはずなのに、衣服とネットの間から侵入したのだろう。皮膚に蚊よけを吹きかけるのには抵抗があるから衣服にしか使っていなかったのが裏目に出たのだろう。
 そこで農業の先生に、「蚊よけ」はどうしているのか聞いてみた。すると古典的だが蚊取り線香をぶら下げて作業しているらしい。そこまでなら素人でも想像できるが、ここから先がやはりプロ。面白いアイデアだった。
 「二つの方向から焚く」と言われたが、この意味があまり分からずに、2つの香取線香を二か所にぶら下げると理解した。だから身振り手振りで「前後?左右?」と確認した。すると「端と真ん中」。これはなおさら理解不能だ。しばし考えて気が付いた。「ああ、普通に火をつける所と芯の所?そうか両側から火をつけると、倍の煙になるもんなあ!」
 さすがにプロの技。一つの線香で倍の煙が出れば効果も倍増だ。「それを前後か左右に二つ付けるの?」と尋ねるとさすがにそこまではしないらしい。「そりゅあそうじゃな。それだけ焚いたら蚊よりこっちの方が先に落ちそう」
 いい落ちだった。田舎の薬局は楽しい。

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