ネック

 わざわざインターネットで確認してからでないと書きだすことが出来ない時代遅れに情けなくなるが、実際に足を運んでみて、感動も何もないのにも又、情けなくなる。
 第1と第3土曜日しかやっていないクレープの店だが、今日の日曜日に特別営業すると娘が言っていた。理由は、牛窓に移住してきた人たちがマルシェを開催するから、娘のクレープ屋さんも参加してほしいと頼まれたらしい。
 このマルシェと言う単語に自信がなかったから調べてみたのだが、なんでもフランス語で市場と言う意味らしく、フリーマーケットの意味も含むらしい。だから今日は後者の催しが開かれたことになる。ただ、娘はキッチンカーも持っていないので、我が家から200メートルくらい離れた会場には出店できない。だけど、会場でなくても出店してほしいということで今日営業したみたいだ。
 いったいどんな宣伝で人を集めるのだろうとインターネットで調べても開催の案内は見つけることが出来なかった。SNSで周知するみたいと娘が教えてくれたが、そんなことで人が集まるのかと心配したが、それが恐らく安価で
 効果的な集客方法なのだろうと静観していた。
 マルシェなるものが一体どんなものか知りたくて会場に行ってみた。ある施設の駐車場に10にも満たない人達が出店していた。狭い場所だったので、1か所に立ち尽くして270度視界を移せばすべての出店者が分かる。手作り感満載で、それぞれの価値を前面に押し出していたが、僕の興味を引くものはなかった。僕が食べ物に興味がない、履物に興味がない、衣服に興味がないせいで、5分くらい留まるので精いっぱいだった。ただ今日見たものがマルシェなるものなら、僕ら世代はそもそも対象にはなっていない。僕と同じ世代の人はいなくて、若い人や子供ずれだったが、非日常の空間や時間なのだろう、皆さん楽しそうだった。 
 僕は楽しくもなんともなかったが、楽しそうに店主と話をしている人達を見ていて、こうした楽しみを提供するのもありかと考えさせられた。元々段々畑を整地して作ったドッグランだから、3段にわたって店が並んだら面白い光景になるだろう。駐車場がせいぜい20台くらいだから、そこがネックだが。

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