面舵一杯

 有難いことだ。防腐剤を使用していないから、夏は食中毒の危険性があるからという理由で4か月クレープ屋さんを休んでいた。久々の営業だが、待ちに待っていた人たちがたくさん来てくれたみたいで、生クリームは閉店1時間前になくなってしまったらしい。
 とにかくフットワークが良い加古川のご夫婦は別として、近郊の方が多く来ていただいて、この土地の方に小さな楽しみを届けられて傍観者ながらとても嬉しい。大きなことで喜んでいただくことはできないが、犬たちが嬉しそうに走る光景を見ながら、ミニ里山をバックに解放される少しの時間を提供出来たら、企画した価値があったんだと自分に言い聞かせる。願わくば娘に代わってやってくれる人が出てきて、土日、祝祭日くらいは営業してほしいものだ。それを娘が望んでいるかどうかは知らないが。
 大阪から移住してきたご夫婦が、嘗て大阪で食べていたクレープにそっくりな味がして、絶賛してくれているらしい。どこがどう気に入ってくれているのか僕には分からないが、嬉しそうに話す娘を見て、新たな小さなコミュニティーが出来ればいいなと思う。
 明日僕は、高松に大道芸を見に行く。さすがに6時間も見る体力はないが、人々が楽しむ何かのヒントも持ち帰れたらなと思う。フェリーとうどんと大道芸。前回のフェリーとうどんと第九から、面舵一杯。

ミルクムナリ エイサー 創作エイサー 琉球舞団 昇龍祭太鼓 - YouTube